福廈線

福廈線

福廈線（ふくかせん）は、中国の福建省に位置する福州市と廈門市を結ぶ高速鉄道であり、杭福深旅客専用線の一部を構成しています。中国鉄道部によって建設され、2010年4月26日に和諧号（CRH）が正式に運行を開始しました。

路線概要

福廈線は、福建省の主要都市である福州市と廈門市をダイレクトに結び、両都市間の移動時間を大幅に短縮しました。沿線には複数の駅が設置され、地域の交通インフラの発展に貢献しています。

列車

運行には和諧号（CRH）が使用されており、快適で高速な移動手段を提供しています。和諧号は、中国の高速鉄道網で広く採用されている高速列車で、安全性と快適性に優れています。

歴史

福廈線の建設にあたっては、過去に興味深い構想がありました。読売新聞の2018年の報道によると、1990年代前半には日本の新幹線方式で福州・廈門間に高速鉄道を建設する計画がありました。この計画では、総工費4000億円のうち9割を日本が拠出する予定であり、当時の福州市トップであった習近平氏が積極的に推進していました。

しかし、当時の中国政府は高速鉄道の優先順位として「北京・上海間が先」という方針を掲げており、福廈線の新幹線方式での建設は1996年頃に頓挫しました。その結果、現在の福廈線は中国独自の技術によって建設されることとなりました。

その他

福廈線は、福建省の経済発展と都市間の連携を促進する上で重要な役割を果たしています。高速鉄道の開通により、ビジネスや観光の機会が増加し、地域全体の活性化に繋がっています。

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