福建語

福建語とは

福建語は、中国の福建省とその周辺地域、そして世界各地の華僑・華人コミュニティで話されている言語です。広義には「閩語」というグループを指し、その中には閩東語、閩南語、閩北語、閩中語など、多様な方言が含まれます。

閩語（広義の福建語）

閩語は、福建省だけでなく、広東省の東部・西南部、海南省、浙江省南部、台湾、シンガポール、マレーシアなど、広い範囲で使われています。推定される話者数は約7000万人に達し、その分布は中国国内だけでなく、東南アジアを中心に国際的にも広がっています。

閩南語（狭義の福建語）

狭義の福建語は、特に「閩南語」を指すことが多く、これは福建省南部の泉州、廈門、漳州といった地域で話されています。この閩南語は、東南アジア、特にシンガポールやマレーシアでは「福建語」として一般的に認識されています。台湾で「台湾語」または「ホーロー語」と呼ばれている言語も、この閩南語から派生したものであり、相互理解が可能です。




福建語は、その多様な方言と広範な分布によって、豊かな歴史と文化を背景に持っています。特に閩南語は、東南アジアの華人社会において重要な役割を果たしており、その文化的な影響は非常に大きいと言えるでしょう。

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