福本翔平

福本翔平（ふくもと しょうへい）氏は、1992年6月12日に大阪府大阪市で生まれた、日本のラグビー史にその名を刻んだ元選手です。グラウンド上では主にフランカー（FL）としてプレーし、その身長は181cm、体重は93kgと、ポジションに必要なフィジカルを備えていました。チームメイトやファンからは、「フク」、「しょうへい」、「ねずみ」といった愛称で呼ばれ、親しまれた存在でした。

ラグビーを始めたきっかけは、地元の熱心なラグビーファンであった方からの誘いでした。この出会いが、後の彼の輝かしいキャリアへと繋がっていきます。高校時代は、全国レベルの強豪校として知られる東海大学付属大阪仰星高等学校でラグビーの技術と精神を磨きました。同校では、井波健太郎氏、北出卓也氏、小原政佑氏、林大成氏といった後のラグビー界で活躍する多くの選手たちと机を並べ、切磋琢磨しました。2011年に同校を卒業した後、ラグビー強豪大学の一つである大阪体育大学へ進学。

大阪体育大学では、さらに選手としての力を高め、チームの中心選手へと成長します。そして大学生活最後の年を迎える前の2014年には、ラグビー部の主将という大役を任されました。リーダーシップを発揮し、チームを牽引する貴重な経験を積みました。また、この大学時代には、伊尾木洋斗氏が同級生として共に汗を流しました。

大学で培った実力が評価され、2015年に大阪体育大学を卒業すると、日本のトップレベルのラグビーリーグである当時のジャパンラグビートップリーグに所属していたリコーブラックラムズ（現在のリコーブラックラムズ東京）へ入団し、プロキャリアをスタートさせました。プロの舞台でのデビューは、入団した年の2015年11月14日、ジャパンラグビートップリーグの開幕節であるNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦でした。この試合に途中出場し、自身のトップリーグでの第一歩を踏み出しました。

フランカーというポジションは、フィールドの様々な局面で高い運動量が求められる役割です。密集への素早い寄り、タックル、そしてボール争奪戦の中心となるブレイクダウンでの働きは、チームの攻守において非常に重要です。福本氏も、このポジションで持ち前の運動量と判断力を活かし、チームに貢献しました。

また、彼は将来を嘱望される若手選手として、U20日本代表候補に選出された経験を持ちます。さらに、よりスピーディーで展開の速い7人制日本代表としても選出され、国際舞台での経験も積みました。これらの代表での経験は、選手としてさらに成長するための糧となったことでしょう。

リコーブラックラムズの一員として長年にわたりプレーを続けた後、2022年をもって現役選手としての活動にピリオスを打ちました。故郷である大阪でラグビーと出会い、高校、大学、そしてトップリーグという最高峰の舞台でフランカーとして活躍。U20および7人制日本代表にも名を連ねるなど、そのキャリアは多岐にわたりました。福本翔平氏のラグビー人生は、多くのファンに感動と興奮を与えました。

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