福本雄樹

福本 雄樹

日本の俳優。1993年7月26日、兵庫県に生まれる。N・F・Bに所属し、主に舞台俳優として活動している。小劇場から大規模な劇場公演まで、多様な作品に関わっているが、特に劇団「唐組」の公演には、2013年の初参加以降、精力的に出演を重ね、そのキャリアの重要な部分を占めている。

彼の舞台活動は、2013年の唐組公演『糸女郎』（雑司ヶ谷・鬼子母神）で幕を開けた。以降、唐組の主要なメンバーとして、数々の作品で存在感を示している。唐組はテント劇場での独特な公演形式で知られており、福本もその環境下で演技経験を積んだ。2014年には『紙芝居の絵の町で』（雑司ヶ谷・鬼子母神 他）で初めて主演を務め、続く2015年の『鯨リチャード』（雑司ヶ谷・鬼子母神 他）、2017年の『ビンローの封印』（花園神社 他）でも主役を演じるなど、劇団内での確固たる地位を築いている。

唐組での主な出演は以下の通り。

唐組『桃太郎の母』（2014年、花園神社 他）
唐組『透明人間』（2015年、花園神社 他）
唐組『秘密の花園』（2016年、花園神社 他）
唐組『夜壺』（2016年、雑司ヶ谷・鬼子母神 他）
唐組『動物園が消える日』（2017年、雑司ヶ谷・鬼子母神 他）
唐組（30周年記念公演第1弾）『吸血姫』（2018年、花園神社 他）
唐組『黄金バット』（2018年、雑司ヶ谷・鬼子母神 他）
唐組『ジャガーの眼』（2019年、花園神社 他）
唐組『ビニールの城』（2019年、雑司ヶ谷・鬼子母神 他）
唐組『さすらいのジェニー』(2020年、雑司ヶ谷・鬼子母神 他)
* 唐組『少女都市からの呼び声』（2020年、下北沢駅前劇場）

唐組での活躍に加え、他の劇団やプロデュース公演にも参加し、活動の幅を広げている。2017年にはブス会＊による『男女逆転版・痴人の愛』（こまばアゴラ劇場）に出演。また、2019年には『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE〜ハイヒールとつけまつげ〜』（COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール）に参加。2020年には『シェア・ザ・ワールド 2020』（紀伊國屋ホール）の舞台に立った。2021年には『王将』-三部作-（アトリウム特設劇場）に出演し、古典的な作品にも挑んだ。2022年には、大規模な劇場で上演された『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』（明治座 他）に出演し、鳴尾利生役を演じている。

今後の出演予定も控えており、2025年にはフライングシアター自由劇場による『そよ風と魔女たちとマクベスと』（すみだパークシアター倉 他）、オフィス3〇〇特別公演『少女仮面』（下北沢ザ・スズナリ）への出演が発表されている。これらの活動は、彼が唐組で培った演技力を基盤に、様々な演出家や作品世界に対応できる俳優として、キャリアを着実に積み重ねていることを示している。舞台を中心に、多方面での活躍が期待される俳優である。

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