福永亮次

福永 亮次（ふくなが りょうじ）のボクシングキャリア

福永亮次は1986年8月30日に大阪府高槻市で生まれた日本の元プロボクサーです。彼はボクシングの世界で数々のタイトルを獲得し、特にスーパーフライ級での活躍が目立ちます。福永は第43代日本スーパーフライ級王者、第38代OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者、そして元WBOアジアパシフィックスーパーフライ級王者という肩書きを持っています。彼は主に角海老宝石ボクシングジムに所属し、過去にはエディタウンゼントジムや宮田ジムでトレーニングを積んできました。

来歴

福永は中学卒業後に大工として働いていましたが、近隣にエディタウンゼントジムが移転してくることでボクシングに興味を持つようになりました。25歳という遅いスタートを切り、初めてボクシングに取り組む決意をしました。

プロデビューは2013年8月10日、残念ながら初戦は判定負けとなりましたが、その後の福永は目覚ましい成長を見せました。2016年にはスーパーフライ級新人王東軍代表として全日本新人王と技能賞を獲得し、キャリアの中で多くのタイトルを手に入れる道を切り開きました。

2018年6月29日、タイでOPBF東洋太平洋スーパーフライ級シルバー王者との対戦では、判定負けを喫し王座獲得を果たせませんでした。その後、2020年2月14日に後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーフライ級王者フローイラン・サルダールに挑戦し、見事にTKO勝ちを収め、王座獲得に成功しました。

2020年12月14日、後楽園ホールで行われた日本スーパーフライ級王者中川健太との王座統一戦は、アップダウンの激しい戦闘となり、10回にTKO勝ちを収めることで福永は名実ともに日本スーパーフライ級、OPBF、WBOアジアパシフィックの3冠王者となりました。この快挙により彼は日本人として4人目の3冠王者となる、という偉業を成し遂げました。

2021年には藤井貴博や梶颯との対戦を重ね、いずれもTKOや判定勝ちを収め、WBOアジアパシフィック王座と日本王座の防衛に成功しましたが、同年にOPBF東洋太平洋王座を返上。その後、12月31日、大田区総合体育館にて井岡一翔と対戦し、判定負けを苦渋の選択として迎えました。

引退

2022年には、プロデビューから9年目を迎える8月10日にJBCへ引退届を提出。福永の戦績は20戦で15勝（内14KO）5敗という数字を記録しています。彼の功績や闘志は今なお多くのボクシングファンの心に焼き付いています。

獲得タイトル

• - 第73回東日本スーパーフライ級新人王
• - 第61回全日本スーパーフライ級新人王（技能賞）
• - WBOアジアパシフィックスーパーフライ級王座（防衛3回）
• - 第43代日本スーパーフライ級王座（防衛2回）
• - 第38代OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王座（防衛1回=返上）

福永亮次のボクシング人生は、努力と成長の記録であり、彼の獲得してきたタイトルはその証です。彼の活躍は、後の選手たちにとっても一つの目標となり続けるでしょう。

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