福生村 (東京府)

福生村（ふっさむら）

福生村は、現在の東京都福生市にあたる地域に、1940年まで存在した村です。西多摩郡に属し、多摩川や玉川上水などの河川が流れ、武蔵野台地の一部に位置していました。

地理

福生村は、多摩川とその支流である玉川上水、田村分水といった河川に恵まれた地域でした。これらの河川は、農業用水や生活用水として利用され、村の発展を支えました。また、武蔵野台地の一部に位置していたため、比較的平坦な地形が広がっていました。

歴史

福生村の歴史は、明治初期の行政区画の変遷とともに始まりました。

1868年（明治元年）6月：全村が品川県に編入されました。
1871年（明治4年）11月：神奈川県多摩郡に所属が変わりました。
1875年（明治8年）6月：熊川村、福生村、川崎村、羽村、五ノ神村が合併し、「多摩村」となりました。この合併は、村の規模を拡大し、行政効率を高めることを目的としたものでした。
1878年（明治11年）7月：郡区町村編制法が制定され、同年11月に西多摩郡の管轄となりました。これにより、福生村は西多摩郡の一員として、新たな行政体制のもとで運営されることとなりました。
1884年（明治17年）7月：「川崎村外四ヶ村」の連合村となりました。しかし、この連合は、後の対立により解体することになります。
1888年（明治21年）7月：現在の福生市域と羽村市域との間で対立が激化し、連合村は解体されました。これにより、福生村は再び単独の村として、歩みを始めることとなりました。
1889年（明治22年）4月：「福生村熊川村組合」が発足しました。この組合は、福生村と隣接する熊川村が、共同で行政を行うためのものでした。
1893年（明治26年）4月：東京府神奈川県境域変更法により、福生村、熊川村ともに、東京府に移管されました。これにより、福生村は神奈川県から東京府に所属が変わり、東京都の一部となりました。
1940年（昭和15年）11月10日：福生村は、熊川村と合併し、町制を施行。「東京府西多摩郡福生町」となりました。この合併は、地域の発展をさらに促進することを目的としたものでした。この福生町の誕生が、現在の福生市へと繋がっています。

関連項目

東京都の廃止市町[[村]]一覧

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