福盛進也

福盛進也（ふくもり しんや）

1984年1月5日生まれの福盛進也は、日本のジャズシーンを牽引するドラマー、作曲家、そして音楽プロデューサーです。彼の音楽は、繊細なシンバルワークと、空間を彩る豊かな表現力で、国内外の聴衆を魅了しています。

来歴

大阪市阿倍野区で生まれ育った福盛は、15歳でドラムを始めます。17歳の時、音楽を深く学ぶため単身渡米。芸術高校（Booker T. Washington High School for the Performing and Visual Arts）で音楽の基礎を築き、ブルックヘブンカレッジ、テキサス大学アーリントン校を経て、名門バークリー音楽大学を卒業しました。アメリカで10年間活動した後、2013年に拠点をミュンヘンに移し、ヨーロッパ各国で演奏活動を開始しました。

2017年、福盛は自身のトリオで、名門ECMレーベルからリーダー・アルバム『For 2 Akis』をリリース。これは日本人として二人目の快挙でした。2018年2月の世界リリース後、トリグヴェ・サイム（ts）、ウォルター・ラング（pf）との新たなトリオを結成。リー・コニッツ（as）、ミロスラフ・ヴィトウス（b）、フローリアン・ウェーバー（pf）、ソンジェ・ソン（ts）、山下洋輔（pf）など、数々の著名なアーティストとも共演しています。

2020年には、自身のレーベルnagaluを立ち上げ、総勢12名のアーティストが参加したアルバムとショートフィルム『Another Story』を発表。翌2021年には、第二のレーベルS/N Allianceも設立し、プロデュース業や録音のディレクションにも力を入れています。

さらに、日韓のアーティストを中心としたプロジェクト「EAST MEETS EAST」を発足させ、ヨーロッパ、日本にとどまらず、アジア全体のジャズシーンの発展を目指し、新たな潮流を生み出しています。

福盛の音楽は、ダイナミクスの幅広さと、詩情豊かなプレイが特徴です。作曲家としても高い評価を受けており、その才能は多岐にわたります。

ディスコグラフィ

リーダー作品

Shinya Fukumori Trio『フォー・トゥー・アキズ』- For 2 Akis (ECM) 2018年
Shinya Fukumori『アナザー・ストーリー』- Another Story (nagalu) 2020年

プロデュース作品

NILO『3』(Juli Records) 2018年
kaRuinoLinoiRuka『kaRuinoLinoiRuka』(Juli Records) 2020年
Shinya Fukumori『アナザー・ストーリー』- Another Story (nagalu) 2020年
佐藤浩一『エンブリオ』- Embryo (nagalu) 2021年
Remboato『星を漕ぐもの』- Hoshi Wo Kogu Mono (nagalu) 2021年
The Bass Collective『瞬く森』- Mabataku Mori (nagalu) 2024年
青柳拓次『海のなかの湖』- Umi No Naka No Mizuumi (nagalu) 2024年

外部リンク

Shinya Fukumori - 公式サイト

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