福知山市立三岳小学校

福知山市立三岳小学校について

福知山市立三岳小学校は、京都府福知山市字一ノ宮に存在していた公立の小学校です。過疎化が進む地域の中で、その児童数は次第に減少し、特に平成時代に入ってからは複式学級の導入が繰り返されました。2021年5月時点での児童数はわずか25名に達し、その結果、2015年3月に閉校することとなりました。閉校後は、近隣の福知山市立上川口小学校へのバス通学が行われています。

沿革

この学校の歴史は、1873年（明治6年）に遡ります。当初は一の宮瑞応寺と蓮秀寺に仮校舎が設置されたことから始まりました。1875年には、正式に校舎が新築され、博文校と呼ばれるようになりました。すると、上佐々木に分校ができ、喜多集落の児童は上川口大呂分校に移されましたが、1884年に本校に戻ることになりました。

1902年には分校が本校に統合され、1908年には新しい校舎が完成しました。その後、1914年には高等科が併設され、三岳尋常高等小学校へ改称。1935年には地元の農業青年学校が併置され、1941年には三岳国民学校と改称されました。戦後、1947年には三岳村立三岳小学校に名称が変更され、1948年には敷地内に中学校が設立されましたが、1949年に廃校となり、組合立川口中学校に統合されました。

1955年には体育館が完成し、同年に三岳村が福知山市に編入されることに伴い、名称も福知山市立三岳小学校に変更されました。1977年にはプールが完成し、同年には開校100周年の記念式典が挙行されました。そして、1988年には僻地校指定が解除され、特別地として認識されるようになりました。最終的には、2015年に閉校する運命を迎えることとなりました。

児童数の推移

この学校の児童数は、時代と共に大きく変動しており、1956年には274名、1989年には76名、1994年には38名、2001年には23名と次第に減少しています。複式学級が導入される中、2004年には26名の生徒が在学し、最終的に2012年には25名にまで減少しました。

通学区域

福知山市内の通学区域には、一ノ宮、日尾、新宮、常願寺、下佐々木、中佐々木、上佐々木、喜多が含まれており、卒業生は主に福知山市立川口中学校に進学しています。

周辺環境

校舎の周辺は佐々木川の谷に位置し、冬季には多くの積雪が見られます。また、近隣には三岳郵便局、R426の里の駅みたけや三岳山があり、自然豊かな環境が特徴となっています。

アクセス

JR山陰本線の上川口駅から北西方向に約4.8kmの距離にあり、三岳バスの学校前にて下車可能です。国道426号沿いに位置しているため、交通の便も良好です。

このように、福知山市立三岳小学校はその歴史や地域社会に深く根ざした存在でした。

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