福知山道路

福知山道路

福知山道路（ふくちやまどうろ）は、京都府福知山市の長田野から新庄にかけて延びる一般国道9号のバイパス道路として位置付けられています。この道路は約5.8kmの延長を持ち、うち4.4kmが既に開通しており、残る区間では用地調査や道路設計が進められています。

概要

福知山道路の主な目的は、福知山市内の交通渋滞を緩和し、快適かつ安全な歩行空間を提供すること、さらに地域の活性化を図ることです。具体的には、既存の国道9号福知山バイパスの4車線化や、主要交差点の立体化を目指している事業が行われています。1964年に開通した旧福知山バイパスを基に、福知山市の福知山駅南土地整理計画や緑ヶ丘土地整理計画と連携して進められています。

完成済みの区間は福知山市長田野から北羽合までの道路ですが、現在も北羽合から新庄の1.4km区間が工事中です。特に新庄交差点では、交差する一般国道429号との合流が鋭角になっており、これは交通渋滞や事故の原因となっています。歩道が整備されていないため、歩行者の安全確保も急務であり、現在この地域では改良工事と道路拡幅も行われています。これらの工事は、令和5年度中の完了を目指しています。

地域への影響

福知山道路の整備に伴い、沿線ではロードサイド店舗の出店が増加しています。また、福知山市東羽合町の路線価は、北近畿地域内でも最も高まり、地域の経済活動に良い影響を及ぼしています。

路線データ

• - 起点: 京都府福知山市長田野
• - 終点: 京都府福知山市新庄
• - 延長: 5.8km
• - 道路規格: 第4種第1級
• - 設計速度: 60km/h
• - 幅員: 40.0m（土工部）、41.5m（高架部）
• - 車線数: 4車線
• - 車線幅: 3.50m
• - 最小曲線半径: 200m
• - 最急縦断勾配: 4%
• - 計画交通量: 41,500台/日

過去数年間の交通量調査によると、福知山市羽合地区では22,600台、東堀地区では26,200台の通行が確認されています。

歴史

この道路の歴史をさかのぼると、1964年に福知山バイパスが開通することで始まります。その後、国道の呼称変更や工事計画が何度も行われ、1978年には土師工区の事業化が図られました。1981年に用地着手、1984年には工事が開始され、1991年に一部が暫定2車線で開通しました。以後も段階的に工事が進行し、最終的には2014年に福知山工区が完成し、4車線が開通しています。

道路施設

福知山道路にはいくつかの重要な橋や高架橋もあり、土師高架橋（長491m）、新土師川橋（長265m）、堀高架橋（長798m）などがその代表です。また、福知山工区には福知山大橋（長137m）も位置しています。

交差する道路

福知山道路では他の国道や県道とも交差しており、特に国道175号が重複する区間があります。さらに、京都府道の幹線も複数存在し、交通の要所になっています。主に、国道429号や京都府道55号舞鶴福知山線、京都府道8号福知山綾部線などと交差します。これにより、地域内の交通の流れが更にスムーズになることが期待されています。

福知山道路の整備は、地域の交通基盤の強化や経済促進に寄与し、今後の発展が期待されています。

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