私たちのハァハァ

映画『私たちのハァハァ』概要

『私たちのハァハァ』は、2015年9月12日に公開された日本の青春映画で、松居大悟が監督を担当しています。主なキャストには、井上苑子、大関れいか、真山朔、三浦透子の4人が名を連ねており、彼女たちの魅力的な演技が印象に残る作品です。

あらすじ

物語の舞台は福岡県北九州市。高校3年生の一ノ瀬（井上苑子）、さっつん（大関れいか）、チエ（真山朔）、文子（三浦透子）の4人は、クリープハイプのライブを観るために自転車で東京を目指します。彼女たちは、旅の途中で広島県の公園で野宿をし、一夜を過ごすも、次の日に自転車のタイヤがパンクしてしまいます。これにより、自転車を捨てざるを得なくなり、ヒッチハイクを始めます。

途中、兵庫県神戸市に到着するのですが、所持金が尽きてしまい、急きょ一ノ瀬とチエがキャバクラで働くことになります。しかし、その給料を使い果たし、4人の間にはクリープハイプへの思い入れの差により口論が生じ、友情に亀裂が入ります。

絶望的な状況の中、一ノ瀬がアルバイト代を得たことで、彼女たちは高速バスに乗り込み再び東京を目指します。道中、LINEで気持ちを伝え合うことで仲直りし、バスはついに東京駅に到着します。彼女たちは渋谷へと駆け出し、ライブ会場であるNHKホールに到着するが、なんとクリープハイプのライブはすでにアンコールに突入していました。思いがけず、彼女たちはステージに上がってしまいます。

その後、ライブを終えた彼女たちは、親から交通費を送金してもらい、それぞれの帰路につきます。まさに青春そのものの体験を通じて、彼女たちは成長していくのです。

キャストとスタッフ

映画には井上苑子を始めとした多彩なキャストが登場します。大関れいかがさっつん役、真山朔がチエ役、三浦透子が文子役を演じ、クリープハイプのメンバーも出演しています。監督の松居大悟は、脚本も手がけており、音楽にはクリープハイプが関わっています。

撮影など多数のスタッフが裏方として支え、映画制作には北九州市や広島、神戸などの地域の協力もあったことが心に残ります。

評価

映画は多くの映画祭で評価され、須永貴子は「荒削りな演者やキャラクターが輝いている」と称賛し、「現実と映画の融合した傑作」と述べています。また、中山治美は「大人のしたたかさと少女の無邪気さが共存する」と高く評価し、5点満点中3点を与えています。松居大悟の独自の視点が響く作品であり、観客は彼女たちの成長を共に感じ、思わず感情移入してしまいます。

この映画は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015でゆうばりファンタランド賞やスカパー!映画チャンネル賞を受賞し、第7回TAMA映画賞で松居大悟が最優秀新進監督賞を受賞するなど、多くの評価を受けてきました。

最後に

『私たちのハァハァ』は、友情や冒険、成長を主題にした感動的な青春映画であり、見る者に思い出を呼び起こします。若さとエネルギーに満ちた彼女たちの旅路は、観客に強い印象を残すことでしょう。

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