私を喰べたい、ひとでなし

私を喰べたい、ひとでなし

『私を喰べたい、ひとでなし』は、苗川采による日本の漫画作品であり、KADOKAWAの『電撃マオウ』にて2020年10月号から連載されています。略称は「わたたべ」として親しまれています。

概要

本作は、特異な血肉を持ち、多くの妖怪を惹きつける少女・八百歳比名子（やおとせ ひなこ）を中心に展開されます。彼女の前に現れたのは、人魚の少女・近江汐莉（おうみ しおり）。汐莉は比名子の血肉に魅せられ、彼女が成熟するまで他の妖怪から守り、いずれ自分が食べると約束します。この奇妙な約束から物語は幕を開け、二人の少女の歪んだ関係性が描かれていきます。

あらすじ

過去の事故で家族を失い、心の傷を抱えながら生きる女子高生・比名子。そんな彼女の前に、人魚の汐莉が現れます。比名子の血肉は妖怪にとって特別な美味であり、汐莉は彼女を外敵から守るためにやってきたのでした。事故以来、死を漠然と願っていた比名子は、汐莉の申し出を受け入れ、食べられる日を待ちながら日々を過ごすことになります。

登場人物

八百歳 比名子（やおとせ ひなこ）
声 - 上田麗奈
本作の主人公。海辺の街で一人暮らしをする女子高生。自身の血肉が妖怪にとって特別なものであることを知り、汐莉に食べられる運命を受け入れます。
近江 汐莉（おうみ しおり）
声 - 石川由依
比名子の前に現れた人魚の少女。比名子の血肉を求めており、彼女を守りながら成熟するのを待ちます。
社 美胡（やしろ みこ）
声 - ファイルーズあい
比名子のクラスメイトであり、幼なじみ。「オキツネ様」として知られる人喰いの妖怪であり、物語に複雑な要素を加えます。

作風

本作の舞台は、海辺の穏やかな田舎町をイメージして設定されています。作者の苗川采の地元である愛媛県伊予市など、中予地方がモデルの一部となっています。仄暗い雰囲気の中で、少女たちの複雑に絡み合った関係性が繊細に描かれており、読者の心を深く掴みます。

書誌情報

苗川采『私を喰べたい、ひとでなし』KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊9巻（2024年10月25日現在）

2021年2月27日発売、ISBN 978-4-04-913658-6
2021年6月25日発売、ISBN 978-4-04-913873-3
2021年11月27日発売、ISBN 978-4-04-914079-8
2022年5月27日発売、ISBN 978-4-04-914429-1
2022年9月26日発売、ISBN 978-4-04-914606-6
2023年3月27日発売、ISBN 978-4-04-914947-0
2023年8月25日発売、ISBN 978-4-04-915196-1
2024年2月26日発売、ISBN 978-4-04-915531-0
2024年10月25日発売、ISBN 978-4-04-916065-9

テレビアニメ

2025年10月より放送が予定されています。アニメーション制作はスタジオリングスが担当し、同社にとって初のシリーズ元請け作品となります。

スタッフ

総監督 - 葛谷直行
監督 - 鈴木裕輔
シリーズ構成・脚本 - 広田光毅
キャラクターデザイン - 郁山想
色彩設計 - 水野多恵子
美術監督 - 工藤義隆
撮影監督 - 武原健二
3DCG - 志田じしろ
編集 - 瀧川三智
音響監督 - 納谷僚介
音響効果 - 斎藤みち代
音楽 - 井内啓二
アニメーションプロデューサー - 高木秀仁
プロデュース - インフィニット
アニメーション制作 - スタジオリングス

外部リンク

『私を喰べたい、ひとでなし』公式アカウント - X（旧Twitter）
TVアニメ「私を喰べたい、ひとでなし」公式サイト
* 「私を喰べたい、ひとでなし」TVアニメ公式 - X（旧Twitter）

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