秋元大輔

秋元大輔：日本の映画・映像界を支える録音技師

北海道伊達市出身の秋元大輔氏は、日本を代表する録音技師として知られています。幼少期からオーディオ機器への強い関心を持ち、特にカーステレオを分解・改造するなど、音響への関心を深めていきました。この頃から、深夜放送のAMラジオ番組を録音して独自のカセットテープコレクションを作るなど、音への情熱を育んでいったのです。

札幌の専門学校に入学後、わずか3ヶ月でアルバイトを通じて札幌の録音スタジオへの就職が決まります。18歳という若さでプロの道へ進んだ彼は、そこでレコーディング、番組やCMのMA（マルチ・オーディオ）、ライブや舞台イベントの音響、さらにはスポーツ中継といった多様な現場で経験を積みました。Rising Sun Rock Festivalといった大規模イベントの音響も担当しており、幅広いジャンルと規模の現場に対応できる技術と経験を習得しました。

2007年、更なるスキルアップを求めて上京。映画業界へと進路を転換し、現在に至ります。現場録音からMA、最終的なダビング仕上げまで、作品制作のあらゆる段階で技術を提供しています。数々の映画やCM、VP（ビデオパッケージ）制作に携わり、その卓越した技術は、日本の映像制作に欠かせない存在となっています。

秋元大輔氏が参加した主な作品

秋元大輔氏の高い技術は、様々な作品で高く評価されています。彼のフィルモグラフィーには、国際的な映画祭で高い評価を受けた作品が多く含まれています。代表的な作品としては、以下のものがあります。

劇場映画

『バッシング』(監督：小林政広、2005年)：カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品
『愛の予感』(監督：小林政広、2007年)：ロカルノ国際映画祭グランプリ受賞作品
『壁男』(監督：早川渉、2007年)
『裏アカ』(監督：加藤卓哉、2020年)
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼|スマホを落としただけなのに_囚われの殺人鬼』(監督：中田秀夫、2020年)
『事故物件怪談 恐い間取り』(監督：中田秀夫、2020年)
『さがす』(監督：片山慎三、2022年)
『“それ”がいる森』(監督：中田秀夫、2022年)
『禁じられた遊び』(監督：中田秀夫、2023年)

テレビドラマ

WOWOW『さまよう刃』(監督：片山慎三、2021年)
NHK『オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ』(監督：オダギリジョー、2021年)
ABC『●●ちゃん』(監督：塚本連平、2023年)

配信

『バチェラー・ジャパン シーズン２』(Amazonプライム・ビデオ、2018年)

PV

『GiANT KiLLERS/BiSH』(2017年)
『BGMR/乃木坂46 賀喜遥香』(2021年6月)
『年をかさねて/all at once』(2021年8月)

これらの作品は、ジャンルや規模が様々であり、秋元氏の多様なスキルと経験の深さを示しています。

まとめ

秋元大輔氏は、幼少期の情熱から培われた技術と経験、そして常に新しいことに挑戦する姿勢によって、日本の映画・映像業界で重要な役割を担っています。国際的な評価も高く、今後ますます活躍が期待される録音技師の一人です。彼のIMDbページや日本映画・テレビ録音協会のウェブサイトからも、更なる情報を得ることができます。

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