秋田ノーザンブレッツラグビーフットボールクラブ

秋田ノーザンブレッツラグビーフットボールクラブ（Akita Northern Bullets Rugby Football Club）は、秋田県秋田市を活動拠点とするラグビーユニオンの社会人チームです。「北の弾丸」を意味するノーザンブレッツをチーム愛称に持ち、現在は国内ラグビーの地域リーグに位置づけられるトップイーストリーグAグループ（2024-25シーズンよりBグループ）に所属しながら、プロリーグであるJAPAN RUGBY LEAGUE ONEへの参入を目指しています。

チームの歩み

チームの歴史は、1958年に秋田市役所ラグビー部としてスタートしました。秋田市役所時代には、全国社会人大会の舞台に8度出場し、1977年度、1979年度、1982年度、1987年度と、最高位はベスト8を4度記録するなど、全国にその名を轟かせました。

1988年に発足した東日本社会人リーグには、開始当初から1993年度まで6シーズンにわたり参加しました。しかし、1993年度に最下位となり、東北社会人リーグへの降格を経験します。

2003年のトップリーグ発足後、旧東北社会人リーグは2部リーグに位置づけられたトップノースへ移行。秋田市役所もここに所属しました。そして、2007年の秋田国体開催を控え、県内のラグビー環境を充実させる目的もあり、2004年にクラブチームへ移行し、現在の秋田ノーザンブレッツが誕生しました。クラブチーム化以降、2006年にはトップイーストリーグへ転籍しています。

チームにとって大きな出来事となったのが、2007年に地元秋田で開催された国体でした。地元の大声援を背に、ラグビー競技で優勝という歴史的な栄冠に輝きました。

リーグワン参入への挑戦と地域との絆

秋田ノーザンブレッツは、ラグビー日本最高峰の舞台であるリーグワンへの参入を目標に掲げています。2023年には、2024-25シーズンからの新規参入を目指し、リーグに申請を行いました。参入基準を満たしたことで候補チームの一つとなりましたが、残念ながらこの度の参入チームには選ばれませんでした。しかし、チームのリーグワンへの挑戦は続いています。

地域密着を掲げる秋田ノーザンブレッツは、地元秋田に根差した活動を大切にしています。チームのマスコットキャラクター「ANB（あんべぇ）」は、秋田犬をモチーフにしており、チーム名の頭文字と「応援にあんべぇ（行こう）」「チームのあんべぇ（調子がいい）」といった秋田弁の意味を込めて名付けられました。

また、東北地方に本拠を置くライバル、釜石シーウェイブスとの対戦は「東北ダービー」として知られ、ファンから熱い注目を集める一戦となっています。

主なタイトルと近年の成績

秋田ノーザンブレッツが獲得した主なタイトルは以下の通りです。

国民体育大会: 優勝 1回（2007年秋田国体）
下位リーグ:
東北社会人リーグ／トップノース: 優勝 3回（1999, 2004, 2005年度）
トップイーストリーグBグループ: 優勝 1回（2021年度）

近年はトップイーストリーグのDivision 1（後のAグループ）に所属し、2021年度にはBグループで優勝してAグループに昇格。その後は厳しい戦いが続いていますが、入替戦での勝利を重ね、トップイーストリーグAグループに踏みとどまってきました。しかし、2024-25シーズンは入替戦に敗れ、Bグループへの降格が決定しています。

主な過去の所属選手

チームの歴史を彩った選手の中には、日本代表や海外代表経験者もいます。秋田市役所時代には、小林清、瀬下和夫、高橋寛彰、戸嶋秀夫といった日本代表選手が在籍していました。秋田ノーザンブレッツとなってからも、トンガ代表のアラスカ・タウファやフィジー代表のセタレキ・タワケといった国際的な選手、また7人制日本代表の成田秀悦や齊藤拓也などがプレーしました。

秋田ノーザンブレッツは、秋田のラグビーを牽引する存在として、これからも地域と共に歩み、さらなる高みを目指していきます。

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