秋田県立大館工業高等学校

秋田県立大館工業高等学校

秋田県立大館工業高等学校は、秋田県大館市花岡町アセ石に所在した県立の工業高等学校です。「館工」（だてこう）の通称で親しまれていました。

概要

花岡鉱山という国内有数の鉱山が所在する大館市花岡町に、採鉱科を有する工業高校として設立されました。時代のニーズに応える形で学科を増やし、電気科、機械科、土木科、金属工業科、地質工学科を擁する北鹿地方の工業教育拠点へと発展。1万3千名以上の卒業生を輩出し、秋田県を中心に中堅技術者として活躍していました。

近年は、地元工業界の変遷や少子化の影響を受け、電気科、機械科、土木・建築科の3科に学科再編が行われました。

象徴

校章

柏と烏口を背景に、「工」の文字を中央に配置しています。

校歌

作詞: 伊藤孝一、作曲: 小田島樹人

沿革

経緯

1940年代後半、花岡鉱山では慢性的な技術者不足が深刻でした。地元教育界では技術者育成が急務とされ、当時の花矢町長であった山本常松氏らが中心となり、「鉱山町花岡に工業高校を」という合言葉のもと、高校誘致運動を展開。その結果、北鹿地方初の採鉱科を有する県立工業高校が誕生しました。創立60周年は2013年です。

年表

1953年 - 秋田県立大館鳳鳴高等学校定時制課程花岡分校工業科として、採鉱科、電気科、機械科の3科を設置。秋田県立花岡工業高等学校として独立。
1962年 - 秋田県立大館桂城高等学校花岡分校の移管により定時制課程を併設。
1964年 - 採鉱科を採鉱冶金科に改称。
1965年 - 土木科を新設。採鉱冶金科、電気科、機械科と合わせて4科体制となる。
1966年 - 採鉱冶金科を採鉱科と金属工業科に分離。土木科、電気科、機械科と合わせて5科体制となり、北鹿地方における高等工業教育の拠点としての役割を担う。
1968年 - 花矢町が大館市に編入されたことに伴い、校名を秋田県立大館工業高等学校に改称。
1973年 - 採鉱科を地質工学科と改称。
1974年 - 秋田県立大館東高等学校に定時制課程を移管。
1984年 - 新校舎が完成し、創立30周年を迎える。
1987年 - 地質工学科と土木科を統合し、土木地質科を設置。
1990年 - 金属工業科を材料技術科に改称。
1994年 - 土木地質科を土木科に改称。
1997年 - 土木科を土木建築科に改称。
2003年 - 創立50周年を迎える。
2013年 - 創立60周年を迎える。
2016年 - 秋田県立大館高等学校、秋田県立大館桂高等学校と統合し、秋田県立大館桂桜高等学校が開校。それに伴い、閉校。

設置学科（閉校時）

全日制課程

電気科（電気コース、情報技術コース）
機械科（機械コース、電子機械コース）
土木・建築科（土木コース、建築コース）

学生生活

部活動

運動部: 野球部、陸上競技部、駅伝部、バレーボール部、ソフトテニス部、柔道部、弓道部、卓球部、水泳部、ラグビー部、剣道部、サッカー部、バスケットボール部、テニス同好会
文化部: 工作部、吹奏楽部、視聴覚部、無線部、電気部、将棋愛好会

著名な関係者

出身者

因幡晃（シンガーソングライター）
小貫碩人（茨城ゴールデンゴールズ）

関連項目

秋田県高等学校の廃校一覧
日本の工業高等学校一覧

外部リンク

秋田県立大館工業高等学校 - ウェイバックマシン

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