秋田県立野球場

秋田県立野球場（こまちスタジアム）

秋田県立野球場、通称「こまちスタジアム」は、秋田県秋田市新屋に位置し、県が所有する野球専用のスタジアムです。この施設の運営は、秋田県の外郭団体である秋田県総合公社が担当しています。スタジアムの特徴は、米粒を模した白い膜屋根と秋田県を象徴する祭り、竿燈をイメージした美しい照明塔です。

歴史と背景

秋田市にはかつて、八橋運動公園硬式野球場や秋田県営手形球場などの野球場が存在しており、これらは多くの公式戦で利用されていました。しかし、老朽化と設備の不足が問題となり、新しい球場の建設が望まれていました。1972年に竣工した県立球場は、30年経過後も使われていましたが、管理面での問題が多く、改修が不可能な状況にありました。このことを受けて、県は新たな球場の建設を決定します。

2003年に新たに完成したこまちスタジアムは、旧県立球場から500メートルほど離れた場所に位置し、愛称「こまち」は地域にゆかりのある小野小町や名産の「あきたこまち」に由来しています。

プロ野球との関わり

こまちスタジアムは、開場以来プロ野球の公式戦も頻繁に開催されています。最初の公式戦は2003年に行われ、広島東洋カープ対中日ドラゴンズの対戦でした。特に注目すべきは、2017年以降の改修工事の影響で公式戦開催が制限された事例です。そのため、2018年は公式戦が実施されず、翌2019年以降は再び試合が行われるようになりました。

2016年に金属片の落下が確認されたことから、念入りな調査が行われ、以降の改修作業も進められました。この改修の一環として、観客席の膜屋根やグラウンドの改修が行われ、よりプレイしやすい環境が整えられました。特に2018年次のイースタン・リーグ公式戦は、プロ野球ファンにとって久々の試合として期待されました。

主要なイベントと地元とのつながり

こまちスタジアムは、秋田県の地域振興に大きく寄与しています。特に、地元選手や高校生たちのゲームも度々行われており、地域に根付いたスポーツ文化を形成しています。このスタジアムでは、ヤクルトスワローズや東北楽天ゴールデンイーグルスといったプロチームの試合が定期的に行われ、地元ファンとの絆を深めています。

また、秋田テレビが主催する試合では地元選手の出演や地域の特色を活かしたイベントが行われており、ファンが楽しめる工夫もされています。

交通とアクセス

秋田県立野球場は、秋田駅からバスを利用することで容易にアクセス可能で、試合開催時には臨時バスも運行されています。また、自動車でのアクセスも良好で、秋田自動車道からスムーズに来ることができます。特に、収容台数が多い臨時駐車場が設けられるため、車での訪問も安心です。

このようにこまちスタジアムは、地域のシンボルとして、またスポーツの振興の場として大きな役割を果たしているのです。今後も多くのイベントと試合が開催されることが期待されています。

もう一度検索