秋葉知一

秋葉 知一

秋葉 知一（あきば ともかず）氏は、1982年9月16日に三重県で生まれた、日本の元社会人野球選手です。現役時代のポジションは投手でした。その野球人生は、高校時代から社会人野球にかけて、数々の主要な大会での活躍と、息の長いプレーが特徴として挙げられます。

経歴

秋葉氏の野球キャリアは、三重県立四日市工業高等学校で本格化しました。高校時代、彼はチームのエースとしてマウンドに立ち、全国の舞台でその才能を発揮しました。特に印象的なのは、2年生だった1999年の夏の全国高等学校野球選手権大会と、翌3年生となった2000年の春の選抜高等学校野球大会に連続で出場を果たしたことです。さらに、1999年にはエースとしてチームを牽引し、第30回明治神宮野球大会の高校の部で見事、優勝という輝かしい実績を残しました。

高校卒業後、秋葉氏は東都大学野球連盟に所属する国士舘大学へ進学しました。大学での4年間は主に二部リーグでプレーし、技術を磨きました。この国士舘大学時代の同期には、後にプロ野球の世界でも活躍する小島紳二郎氏や岩﨑哲也氏らがいました。

大学を卒業した秋葉氏は、社会人野球の強豪チーム、日産自動車に入社しました。レベルの高いチーム環境の中で、入社後しばらくはなかなか目立った成績を残すことができませんでしたが、努力を重ね、入社4年目にあたる2008年シーズンからは、貴重な左腕投手としてチームの主力、いわゆる「左のエース」と呼ばれる存在へと成長しました。

しかし、日産自動車野球部にとって大きな転機が訪れます。2009年シーズン中にチームの休部が発表されたのです。この厳しい状況下で、秋葉氏は同期入社の石田祐介氏と共にフル回転の活躍を見せ、チームを支えました。その年の都市対抗野球大会および日本選手権大会では、チームのベスト4進出に大きく貢献し、困難な状況下での底力を見せつけました。

日産自動車の休部に伴い、秋葉氏は2010年シーズンからJR東海硬式野球部へと移籍し、引き続き社会人野球でのプレーを継続しました。JR東海ではベテラン投手としてチームを支え、その安定した投球で貢献しました。特に、社会人野球における権威ある大会である都市対抗野球大会においては、特筆すべき記録を達成しました。2017年の第88回都市対抗野球大会では、本所属チームでの出場だけでなく、他チームからの補強選手としての出場も含む形で、自身にとって通算10年連続となる都市対抗出場を果たし、その功績が表彰されました。これは、長く第一線で活躍し続けたことの証明と言えるでしょう。

30代後半という年齢になってもなお現役を続けるなど、非常に息の長い選手として社会人野球界で活躍を続けましたが、2019年シーズン限りで惜しまれつつも現役を引退しました。

人物・エピソード

秋葉氏には「AKB18」というニックネームがありました。この愛称は、彼が日産自動車時代につけていた背番号18番に由来しています。

主な表彰

* 2009年：第36回社会人野球日本選手権大会 優秀賞（投手部門）

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