秘密のかけら

映画『秘密のかけら』解説

『秘密のかけら』（原題: Where the Truth Lies）は、2005年に公開されたカナダとイギリスの合作映画です。華やかなエンターテイメント業界の裏側で起きた、未解決事件の真相に迫るミステリードラマとなっています。

あらすじ

1957年、人気絶頂のコメディデュオ、ヴィンス・コリンズとラニー・モリス。彼らが滞在するホテルの一室で、一人の若い女性、モーリーン・オフラハティが遺体で発見されます。モーリーンはジャーナリスト志望の大学生で、ヴィンスとラニーとマイアミで知り合っていました。事件当時、ヴィンスとラニーにはアリバイがあり、モーリーンの死は自殺として処理されます。しかし、この事件をきっかけに二人はコンビを解消してしまいます。

15年後、若手ジャーナリストのカレン・オコナーは、少女時代にポリオ撲滅キャンペーンでヴィンスとラニーに出会ったことがありました。彼女は未解決事件の真相を突き止めようと、二人への取材を試みます。ラニーは嘘を交えた自伝をカレンに送り、ヴィンスはカレンに薬を飲ませて写真を撮り脅迫しようとします。その後ヴィンスはマイアミのホテルでシャンパンと睡眠薬で自殺してしまいます。

ラニーの自伝によると、モーリーンはヴィンスとラニーとの性的関係をネタに二人を脅迫しており、ヴィンスがモーリーンを殺害、二人は死体をロブスターと共に氷詰めにしてニュージャージーに送った、というのが真相でした。さらに、三人の性交の最中、ヴィンスはラニーに性的関係を迫り、それを拒否したラニーはヴィンスとのコンビを解消した、という経緯も明かされます。しかし、モーリーンの残したテープと、ラニーの秘書ルーベンの証言から、事件の裏にはルーベンの存在があったことが明らかになります。

キャスト

カレン・オコナー：アリソン・ローマン（声：三ッ木勇気）
ラニー・モリス：ケヴィン・ベーコン（声：山路和弘）
ヴィンス・コリンズ：コリン・ファース（声：土師孝也）
ボニー・トラウト：ソニヤ・ベネット（声：加納千秋）
モーリーン・オフラハティ：レイチェル・ブランチャード
ルーベン：デヴィッド・ヘイマン

映画のポイント

人気コメディデュオの華やかな世界と、その裏に隠された秘密
欲望と嘘が複雑に絡み合う、スリリングなストーリー展開
アリソン・ローマン、ケヴィン・ベーコン、コリン・ファースら実力派俳優たちの演技
1950年代と1970年代の時代背景を巧みに表現した映像

『秘密のかけら』は、単なるミステリーとしてだけでなく、人間の欲望や心の闇を描いた作品としても見応えがあります。予測不能な展開と衝撃的な結末は、観る者の心に深く刻まれるでしょう。

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