コリン・ファース

コリン・アンドリュー・ファースのプロフィール

コリン・アンドリュー・ファース（Colin Andrew Firth, CBE）は、1960年9月10日にイギリスのハンプシャー州グレイショットで生まれた著名な俳優です。ファースは、演技に対する情熱を早くから持ち、高い評価を得たキャリアを築いてきました。

生い立ち

ファースは歴史学の教授である父デイヴィッド・ノーマン・ルイス・ファースと、宗教学講師の母シャーリー・ジーンの間に生まれました。彼には姉のケイトと弟のジョナサンがあり、どちらも俳優として活躍しています。ファースの祖父母はインドで宣教師をしていた影響もあり、彼の家族は多文化的な背景を持っています。生後数週間でナイジェリアに移住し、4歳のときにイギリスに帰国しました。

演技のキャリアの始まり

ファースの演技の道は、ロンドンのドラマセンターでの学びから始まりました。彼は舞台版『アナザー・カントリー』に出演し、それが映画化された際にもキャストに選ばれました。この作品がきっかけで、彼の名は徐々に広まっていきました。特に1995年にBBCで放送されたジェーン・オースティン原作の『高慢と偏見』で演じたダーシー役が、彼のキャリアを大きく引き上げることになります。ヘレン・フィールディングは、ファースの演技を基に『ブリジット・ジョーンズの日記』のマーク・ダーシーというキャラクターを創造しました。この映画シリーズでもファースはマーク・ダーシー役を演じ、さらに人気を博しました。

受賞歴と主要作品

2009年にはトム・フォードが初めて監督を務めた映画『シングルマン』に出演し、ヴェネツィア国際映画祭で男優賞を受賞しました。この作品は彼の演技力を再認識させるきっかけとなり、同年の第82回アカデミー賞では主演男優賞にノミネートされました。さらに2010年には『英国王のスピーチ』でイギリス王ジョージ6世を演じ、ゴールデングローブ賞主演男優賞や英国アカデミー賞も受賞。アカデミー主演男優賞も手に入れ、名実ともにトップ俳優としての地位を確立しました。

また、2015年に公開されたアクション映画『キングスマン』では、タロン・エガートンと共演し、本作は大ヒットとなりシリーズ化されました。

私生活

ファースの私生活では、1995年にアメリカの女優メグ・ティリーとの間に息子が生まれたものの結婚には至りませんでした。1997年にはイタリアの映画プロデューサー、リヴィア・ジュージョリと結婚し、二人の息子ルカ（2001年生）とマテオ（2003年生）をもうけました。2015年から2016年にかけては一時的に別居していましたが、2017年にはイタリアの市民権を取得し、二重国籍となりました。最終的には2019年に離婚が発表されました。

2011年にはその貢献が評価され、大英帝国勲章を授与されるなど、彼の業績は幅広く認知されています。

日本語吹き替え

ファースの日本語吹き替えは、主に森田順平が担当しており、映画『裏切りのサーカス』以降の大半の作品で彼の声を聞くことができます。その他にも木下浩之や井上倫宏、大塚芳忠、堀内賢雄といった声優たちもファースの声を担当しています。彼の独特な魅力を引き出す声で、多くのファンに愛されている点が特徴です。

コリン・ファースは、今後もさらなる活動が期待される俳優であり、その演技と人間性に目が離せません。

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