秦野斎場

秦野斎場：地域に寄り添う火葬場の歴史と現在

秦野斎場は、神奈川県秦野市に位置する火葬場です。秦野市と伊勢原市の環境衛生組合が共同で運営しており、地域住民にとって欠かせない施設となっています。

設立から現在までの歩み

老朽化した秦野市営斎場の代替施設として、1974年、伊勢原市からの提案を受け、両市の共同運営による新斎場の建設が決定しました。1976年、火葬炉3基を備えた本館と待合室3室を擁する待合棟が完成し、供用が開始されました。その後、1993年には火葬炉が5基に増設され、火葬能力が向上。1998年には待合室も増設され、現在の規模となりました。

近年、老朽化と増加する火葬需要への対応が課題となり、2016年から大規模な増改築工事が行われました。2018年には増築棟が完成、翌年には待合棟の改修と旧火葬棟の解体が完了し、現代的な設備が整った斎場へと生まれ変わりました。2021年度の火葬件数は3,117件にのぼり、地域社会に大きく貢献しています。

施設概要

増改築後の秦野斎場は、7基の火葬炉を備え（さらに1基増設可能なスペースも確保）、8室の待合室（現在は4室使用）を有しています。駐車場は43台分が確保され、利用者の利便性を考慮した設計となっています。敷地面積は5,900㎡に拡大されました。

かつては関東地方でも珍しい煙突のある火葬場として知られ、近年ではテレビドラマや映画のロケ地としても利用されるなど、地域に溶け込んだ存在感を示しています。

アクセス

秦野斎場は、神奈川県秦野市曽屋1006に位置しています。

電車の場合: 小田急小田原線 渋沢駅、または秦野駅からバスまたはタクシーをご利用ください。
車の場合: 東名高速道路秦野中井インターチェンジから比較的アクセスしやすい立地です。

まとめ

秦野斎場は、長年にわたる歴史と地域住民のニーズに応えるべく、常に進化を続けています。老朽化した施設の改修だけでなく、増加する火葬需要にも柔軟に対応できる体制を整え、今後も地域社会に貢献していくことでしょう。歴史と現代が融合した秦野斎場は、静寂の中で故人を偲び、送るための最適な場所と言えるでしょう。

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