稲名嘉男

稲名嘉男（いなな よしお）は、1931年（昭和6年）6月14日に生まれ、2014年（平成26年）10月24日に生涯を閉じた、昭和から平成にかけて活躍した日本の政治家、そして実業家です。静岡県清水市（現在の静岡市清水区）の出身であり、その生涯を通じて地域社会の発展に大きく貢献しました。

経歴

稲名嘉男は、1952年（昭和27年）に法政大学経済学部を卒業後、実業界へと進みました。1960年（昭和35年）には、家業である稲名製材の社長に就任し、経営者としての手腕を発揮しました。その後、政治の世界に足を踏み入れ、1963年（昭和38年）4月に静岡県議会議員に初当選を果たしました。県議会議員として、県政の発展に尽力し、1974年（昭和49年）7月から1975年（昭和50年）5月には静岡県議会副議長、1975年（昭和50年）9月から1976年（昭和51年）6月には同議長を務めました。その卓越したリーダーシップと政治手腕は、県議会内外で高く評価されました。

1977年（昭和52年）8月には、地元清水市の市長に就任し、1985年（昭和60年）8月までの二期八年間にわたり市政を担いました。市長在任中は、清水市の発展に大きく貢献し、市民の生活向上に尽力しました。また、自由民主党静岡県連副会長も歴任し、県政における自民党の活動を支えました。その政治活動は、地方自治の発展に大きく貢献し、地域住民からの信頼も厚いものでした。

死去

2014年（平成26年）10月24日、稲名嘉男は心不全のため逝去しました。享年83歳でした。

栄典

その功績が認められ、1960年（昭和35年）には紺綬褒章を受章しました。

人物

稲名嘉男は、政治家としてはもちろん、実業家としても卓越した能力を発揮し、地域社会に多大な貢献をしました。県議会議員、県議会議長、清水市長、自由民主党県連副会長など、多岐にわたる要職を歴任し、その行動力とリーダーシップは多くの人々に感銘を与えました。温厚で誠実な人柄から、多くの人々から敬愛され、その生涯を通じて地域社会の発展に尽力した人物として、今もなお人々に記憶されています。

参考文献

* 日外アソシエーツ 編『現代政治家人名事典』日外アソシエーツ、1999年。ISBN 481691529X。

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