稲垣重綱

稲垣重綱は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけて活躍した武将であり、大名です。徳川家の家臣として、上野国伊勢崎藩の第2代藩主、越後国藤井藩主、同三条藩主、そして三河国刈谷藩の初代藩主を歴任しました。鳥羽藩稲垣家の2代目でもあります。

稲垣氏は、文明年間に伊勢国から三河国宝飯郡に移住した地侍の家系です。重綱は天正11年（1583年）、三河牛窪城主・牧野康成の家臣であり、後に徳川氏の直参家臣となった稲垣長茂の長男として生まれました。

慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いでは、徳川秀忠軍に属して真田昌幸が守る信州上田城攻めに参加しました。慶長17年（1612年）には、父・長茂の死により家督を継ぎ、上野伊勢崎藩1万石の所領を相続しました。

慶長19年（1614年）からの大坂の陣では、酒井家次隊に属して参戦し、その戦功が認められ、元和2年（1616年）に越後藤井藩2万石に加増移封されました。さらに元和6年（1620年）には、3000石の加増を受け、居城を越後三条城に移しました。慶安元年（1648年）から慶安2年（1649年）にかけては、大坂城代も務めています。

慶安4年（1651年）、三河刈谷に移封され、承応3年（1654年）1月8日に72歳で亡くなりました。嫡男の重昌は既に亡くなっていたため、重昌の長男である重昭が跡を継ぎました。

系譜

父母
稲垣長茂（父）
正室
森川氏俊の娘
子女
稲垣重昌（長男）：生母は正室
稲垣茂門
稲垣重氏
本多忠相正室
真田信政正室
本多正直正室
安藤直政継室
石川政信継室
板倉重直正室
大久保忠信正室
中島重貞室

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