稲城市消防本部

稲城市消防本部の概要

稲城市消防本部は東京都稲城市にある消防部門で、市全域を管轄しています。東京都内で、島嶼部を除く唯一の市町村単独消防機関であり、東京消防庁への業務委託を行っていません。

基本情報

• - 消防本部所在地: 東京都稲城市東長沼2111番地
• - 管内面積: 17.97km²
• - 職員定数: 110人
• - 消防署の数: 2カ所 (うち1カ所は出張所として運営)

主力機械

稲城市消防本部では、以下のような消防機械を保有しています:

• - 消防ポンプ自動車: 9台
• - 水槽付消防ポンプ自動車: 1台
• - はしご付消防自動車: 1台
• - 化学消防自動車: 1台
• - 救助工作車: 1台
• - 高規格救急自動車: 3台
• - 指揮車: 1台
• - 人員輸送車: 1台
• - 消防団指揮車: 1台
• - 広報車: 1台
• - 緊急バイク: 1台
• - クレーン付きダンプ: 1台
• - 防災用貨物トラック: 1台
• - 給水車: 1台
• - 除雪用フォークリフト: 1台
• - 可搬式小型動力消防ポンプ: 1台
• - 災害活動用ドローン: 1台

本部は、同じ住所にある稲城市庁舎とも4階の連絡通路で繋がっています。

沿革

稲城市消防本部の歴史を振り返ると、1967年に稲城町消防本部が設立され、1970年には稲城消防署が開設。その後、1971年に市制が施行され、稲城は稲城市となりました。消防本部もこの時に名称を変更しています。1974年に新しい消防庁舎が完成し、2006年には第二次稲城市消防基本計画が策定されました。この計画により、稲城市は今後約10年間にわたり市単独消防を継続・推進することが定められました。

2008年には東京都の消防広域化推進計画により周辺市との消防業務の委託が進められましたが、稲城市はその後も単独で消防体制を維持する意向を示しています。2016年には第三次稲城市消防基本計画が策定され、消防出張所などの実施方針が確認されました。

組織

稲城市消防本部の組織は、総務課、警防課、予防課からなり、それぞれが消防活動の各分野で役割を果たしています。また、職員の地域性を活かすため、市職員としての地位も持っており、地域防災関係団体との連携が強化されています。

業務委託しない理由

稲城市が東京消防庁に業務を委託しない主な理由として、以下のような点が挙げられます:

• - 迅速な意思決定が可能で、施策をすぐに実施できる
• - 地域の防災団体との良好な連携が進められる
• - 緊急時の即時連絡体制が確立できる
• - 職員は地域に特化した知識を持っている
• - 防災業務を一元化でき、効率的に運営できる

これらの理由により、稲城市消防本部は今後も独自の消防体制を維持する方針です。

まとめ

稲城市消防本部は、その独自の消防体制を誇りとして持ち、地域密着の司令部として重要な役割を果たしています。地域住民の安全を守るため、今後も様々な活動を行い続けることでしょう。

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