稲森稔尚

日本の政治家、稲森稔尚（いなもり としなお）氏は、1983年（昭和58年）11月16日に誕生しました。現在は三重県伊賀市の市長を務めています。

現在の伊賀市で生まれ育ちました。大東文化大学法学部政治学科で学び、卒業後は東京都内の介護施設で勤務。故郷へ戻ってからも介護の仕事に約3年間従事しました。

地元の伊賀市で政治活動を開始。2009年の伊賀市議会議員選挙に社会民主党の公認候補として出馬し、最多得票で初当選を果たしました。2013年の市議会議員選挙でも2位で再選され、伊賀市議会議員を2期務めました。市議時代には、社会民主党の党首選挙への立候補を検討した時期もありましたが、最終的には断念しています。

その後、広域政治への挑戦として、2015年に無所属で三重県議会議員選挙に立候補し、当選しました。2019年の県議選では、社会民主党を離れて旧民進党系の政治団体である「三重民主連合」の推薦を受けて再選。さらに2023年の県議選でも当選し、三重県議会議員を通算3期、約9年半にわたり務めました。県議会議員としての活動期間中には、地域政党「草の根運動いが」に所属し、その代表として活動を牽引しました。また、県議在任中の2019年には、社会人学生として三重大学大学院に入学し、およそ3年半をかけて修了しています。

長年にわたり伊賀市の地方政治に携わってきた経験を 바탕に、2024年7月、同年11月に執行される伊賀市長選挙への立候補を表明しました。迎えた11月10日投開票の市長選挙では、地域政党「草の根運動いが」の公認候補として出馬。現職の市長を破り、見事に初当選を果たしました。この選挙は、元日本政策投資銀行職員、元県議会議員、元市議会議員など、他の有力候補者を含む合計6名が立候補する、伊賀市の歴史上最も候補者数の多い選挙戦となりました。最終的な投票率は61.93%を記録し、前回選挙から9ポイント以上上昇する高い関心を集めました。

当選後、稲森氏は選挙戦で争点の一つとして掲げた「成人式の開催年齢の見直し」について、具体的な方針を示しました。これまで伊賀市では18歳を対象に成人式が開催されていましたが、この形式を取りやめ、新たに20歳を対象とした「20歳のつどい（仮称）」を開催する意向を表明しました。これにより、2025年5月に予定されていた18歳成人式は中止されることとなりました。

稲森氏の両親はともに小学校の教員でした。現在の家族は、妻と二人の娘がいます。

伊賀市議、三重県議として地道に経験を積み重ねた後、地元伊賀市の市政を担うリーダーとして選ばれました。今後の伊賀市政運営における手腕が注目されています。

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