稲次國利

稲次 國利 (いなつぎ くにとし) に関するプロフィール

稲次國利は、1901年11月19日に兵庫県朝来郡和田山町で生まれた日本の経営者です。彼の職業人生は、鉄道業界での重要な役割を果たし、多くの功績を残しました。

学歴と初期のキャリア

1924年に大阪市立高等商業学校の本科を卒業した稲次は、同年に南海鉄道に入社しました。当時の南海鉄道は、地域の交通インフラを支える重要な存在であり、彼はその発展に大きく寄与することとなります。

近畿日本鉄道での役職

1947年3月、稲次は近畿日本鉄道および南海電気鉄道の各取締役に就任しました。その後、彼は1949年8月に常務、1956年11月には専務に昇進し、1959年6月には副社長に就任します。彼のリーダーシップの下、鉄道会社はさらなる成長を遂げました。

社長就任と南海ホークス

1966年10月、稲次は南海鉄道の社長に就任しました。この時期、彼は企業の戦略的方向性を決定し、様々な施策を推進しました。さらに、同年の10月には南海ホークスのオーナーにも選ばれ、プロ野球チームの運営にも関与することとなります。

天下茶屋駅列車衝突事故

しかし、稲次の経営者人生には困難な時期もありました。1968年4月には南海電鉄天下茶屋駅で発生した列車衝突事故が起こり、これに対して責任を取る形で社長職を辞任しました。この事故は、彼の経歴において大きな影を落とす出来事でした。

最期の時

1971年1月27日、稲次は大動脈瘤破裂により69歳でこの世を去りました。その生涯の中で、彼は日本の鉄道業界に多大な影響を及ぼし、南海ホークスのオーナーとしても記憶されています。

参考文献

• - 人事興信所 編『人事興信録 第24版 上』人事興信所、1968年。

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