稲沢市コミュニティバス

稲沢市コミュニティバス：地域を繋ぐ生活の足

愛知県稲沢市では、市民の利便性向上のため、名鉄バス株式会社と名鉄タクシー株式会社に運行委託されたコミュニティバスが運行されています。高齢化が進む地域において、公共交通機関の役割は非常に重要であり、稲沢市コミュニティバスはその役割を担う重要な存在です。

多様な路線と運行状況

現在、稲沢市コミュニティバスは5路線7系統を運行しています。主な路線は稲沢中央線、祖父江・稲沢線、下津・稲沢線、大里循環線、平和・千代田線の5路線で、それぞれの路線で複数系統が運行され、市内各地を網羅しています。

稲沢中央線は毎日運行されていますが、その他の路線は月曜日から土曜日までの運行で、日曜日、祝日、年末年始（12月29日～1月3日）、およびはだかまつりの日は運休となります。運行時間や本数は路線によって異なりますので、利用前に公式ウェブサイトなどで確認することをお勧めします。

料金体系と支払い方法

運賃は、1乗車200円（小学生100円、障がい者は半額）とリーズナブルに設定されています。未就学児は大人または小学生1人につき2人まで無料、3人目以降は100円です。

支払い方法は、稲沢中央線のみ交通系電子マネー（manacaなど）が利用できますが、その他の路線は現金のみとなります。

各路線の運行経路

各路線の詳しい運行経路は、稲沢市公式ウェブサイトやパンフレットで確認できます。ここでは、主要な経由地を簡単にご紹介します。

稲沢中央線: JR稲沢駅西口、稲沢市民病院、名鉄国府宮駅、アピタ稲沢店などを経由し、市内中心部を結ぶ重要な路線です。アピタ稲沢店系統と矢合系統の2系統があります。
祖父江・稲沢線: 祖父江地区と稲沢市中心部を結ぶ路線で、ふれあいの郷系統と地泉院系統の2系統があります。
下津・稲沢線: 下津地区と稲沢市中心部を結ぶ路線です。
大里循環線: 名鉄大里駅周辺を循環する路線です。
* 平和・千代田線: 平和地区と千代田地区、そして稲沢市中心部を結ぶ路線です。

車両と運行委託

車両は、路線によって異なります。稲沢中央線には55人乗りの中型バスが、祖父江・稲沢線には13人乗りワゴン車を使用しています。その他の路線では9人乗りワゴン車を使用しています。中型バスの運行は名鉄バス、ワゴン車とタクシー車両は名鉄タクシーがそれぞれ委託を受けて運行しています。

その他のサービス

同日内に異なる路線に乗り継ぐ場合は、乗継券が発行され、1回に限り無料となります（稲沢中央線同士の乗り継ぎは不可）。乗継券の発行方法は路線によって異なりますのでご注意ください。また、ワゴンタイプの車両は定員超過時には追加車両が運行されます。稲沢中央線では定期券とmanacaも利用できます。

歴史

稲沢市コミュニティバスは、2008年7月1日に東西幹線と南北幹線の2路線で運行を開始しました。その後、2010年7月と2019年4月に路線再編が行われ、現在の5路線7系統となっています。運行開始当初は9人乗りワゴン車のみでしたが、利用者の増加に伴い、中型バスも導入されるようになりました。

まとめ

稲沢市コミュニティバスは、市内各地を網羅する路線と、利用しやすい料金体系、そして高齢者や障害者にも配慮したサービスを提供することで、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。利用を検討される際には、公式ウェブサイトで最新の運行情報などを確認することをお勧めします。

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