稲田亮

稲田 亮（いなだ りょう）

日本の政治家であり、現在、新潟県見附市の市長を務める（1期目）。1971年（昭和46年）3月24日生まれ。新潟県見附市の出身で、国土交通省の官僚や大分県中津市の副市長などを歴任した後、故郷の市政を担うこととなった。

来歴と経歴

稲田亮氏は、生まれ育った新潟県見附市で少年期を過ごし、新潟県立長岡高等学校を卒業した。学業をさらに深めるため新潟大学工学部に進学し、同大学大学院工学研究科で学びを修了している。

1995年、運輸省（現在の国土交通省）に入省し、国家公務員としてのキャリアをスタートさせた。以後、多岐にわたる分野で経験を積んでいく。外務省へ出向し、ブラジル大使館で一等書記官として勤務したほか、国土交通省では港湾局の海岸・防災課で災害対策室の課長補佐を務めるなど、重要な防災関連の業務に携わった。また、同局の国際・環境課では国際調整官として国際的な連携業務に従事し、鉄道局では施設課の課長補佐として鉄道インフラに関わる業務に携わった。

地方での勤務経験もあり、国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所長として、地域の河川や国道の整備・管理に貢献した。さらに、大分県中津市においては、地方創生シティーマネージャーとしての役割も兼ねながら副市長を務め、地方自治体の運営にも深く関与した。

国土交通省に戻ってからは、鉄道局の国際課で国際協力室長を務め、鉄道分野での国際的な協力体制構築に尽力した。その後、一般財団法人国際臨海開発研究センターで研究主幹を務めた時期を経て、再び国土交通省港湾局に戻り、産業港湾課のクルーズ振興室長を最後に、長年にわたる官僚生活を終え、退官した。

見附市長就任

官僚を退官後、故郷である見附市の市政への関心を深め、政治家への道を歩み始める。2022年に予定されていた見附市長選挙への出馬を2021年9月に表明した。しかし、当時の見附市長であった久住時男氏が、病気を理由に任期を約1年残して2021年11月に辞職したため、これに伴い急遽実施されることになった見附市長選挙に立候補することとなった。

2021年12月に投開票が行われた見附市長選挙では、元新潟県職員の候補者との一騎打ちを制し、初当選を果たした。この選挙における当日有権者数は33,712人、最終投票率は56.56%であった。選挙に勝利し、稲田亮氏は見附市の新たなリーダーとして市政運営を担うこととなった。

見附市長として、これまでの官僚や副市長としての経験を活かし、故郷の発展と市民生活の向上に向けた取り組みを進めている。

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