稲見哲男

稲見哲男の政治経歴と政策

稲見 哲男（いなみ てつお）は1948年7月20日に京都府宇治市で生まれましたが、3歳の時に大阪府大阪市に移り住みました。大阪星光学院高等学校を卒業後、大阪市役所に勤務し、市職員としてのキャリアをスタートさせます。彼はその間、大阪市職員労働組合に加入し、1986年から1996年まで副委員長として組合活動や市民運動に積極的に取り組みました。この時期、彼は日本社会党及びその後の社会民主党に所属していました。

1996年の第41回衆議院議員総選挙では、社民党を離党し旧民主党へ入党。大阪5区から出馬しましたが、冷静にみると、多勢の候補者が強い票を集める中、得票数最下位で敗退。2000年の第42回選挙でも民主党公認で出馬しましたが、再び公明党の候補者に敗北しました。

2003年の第43回衆議院議員総選挙では、比例代表で復活当選を果たし、初めて国会議員の座を手に入れました。続く2005年の選挙では、自民党の強い追い風に加え、職員を秘書として起用していた「ヤミ専従」が問題となり、再度落選してしまいます。

しかし、2009年の第45回選挙では、ついに大阪5区で当選し、4年ぶりの国政復帰を果たしました。2010年には、中国建国記念レセプションに出席し、国際的な場にも姿を見せました。また、同年12月には日本軍の慰安婦問題解決を目指す韓国の水曜デモに参加し、社会問題にも積極的に取り組む姿勢を見せました。

2012年には、野田第2次改造内閣にて総務大臣政務官に就任。しかし、消費税の増税方針には反対し、福田昭夫の後任として就任したものの、その年の12月の選挙には出馬せず、政界からの引退を決めました。引退後は、民主党と民進党で党の大阪府連顧問を歴任し、政治的な経験を生かして活動を続けました。

政策と信念

稲見哲男は、選択的夫婦別姓制度の導入に賛成する姿勢を示しており、リベラルの立場から様々な政策を支持してきました。また、いくつかの団体に所属し、国会議員や市民と共にアムネスティ、リベラルの会、人権政策推進議員連盟などに関与していました。

さらに、「共謀罪」に反対する国会議員と市民の集いの呼びかけ人として活動し、恒久的な平和の実現を目指す真相究明法の成立を目指していたことでも知られています。

彼の政治経歴や政策は、日本政治の中での影響力を持っており、地域社会や国民に対して自らの理念を基にした政策を提案し続けてきました。

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