稲野一美

稲野 一美

稲野 一美（いなの かずみ、1973年3月9日生）は、日本のフリーアナウンサー、パーソナリティー、レポーター、着物モデル。京都市出身で、現在は奈良県を拠点に活動している。旧姓である稲野を使用しており、愛称は「いなっち」。うお座、O型。

経歴

龍谷大学在学中の1994年、「京都着物の女王」に選ばれたことをきっかけに着物モデルとしてのキャリアをスタートさせた。龍谷大学卒業後、同大学院に進学し、日本古代史を専攻して修了。大学院在学中から放送メディアへの出演を開始し、タレントとしての活動を本格化。同時期にモータースポーツの場内実況アナウンサーとしてもマイクを握り始め、多角的な活動の礎を築いた。各種イベントや式典での司会も務めている。

専門性と人物像

大学院での研究テーマであった日本古代史をはじめ、歴史全般に深い関心と知識を持つ。特に社寺や史跡に関する造詣が深く、京都検定およびお寺検定の2級資格を取得している。この専門性を活かし、京都の歴史ガイドツアーの企画やガイドとしても活動。趣味はドライブ、社寺史跡めぐり、ゴルフ、俳句と幅広く、歴史関連の趣味はそのまま仕事にも繋がっている。

活動分野と実績

稲野一美氏は、フリーアナウンサーとして多岐にわたる分野で活躍している。

放送メディア

デビュー当初はオフィスCHKに所属し、京都CHKアナウンススクールで研鑽を積んだ。KBS京都ラジオ、MBSラジオ、ラジオ大阪など、近畿地方の主要な放送局で活動。ラジオでは生放送番組を中心にパーソナリティーやアシスタント、レポーターを務めた。テレビでは、その豊富な歴史知識を生かした教養番組への出演が多い。また、JR西日本の新幹線車内放送番組も担当した経験を持つ。

「松井桂三のさんさんわいど」アシスタント時代に結婚。2006年にはフリーランスとして独立した。二度の出産に伴う一時的な休業はあったものの、担当した番組は基本的に終了まで務め上げるという誠実な姿勢でも知られる。

モータースポーツ実況

1996年よりモータースポーツの場内アナウンサーとして長年にわたり活躍。鈴鹿サーキットを中心に、国内外の主要なレーシングカートレース、2輪・4輪レースの実況を担当してきた。特に、2016年からはTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceのシリーズ全戦で実況を務め、テレビ中継にも出演。近年は自転車ロードレース（ツールド熊野、大台ケ原ヒルクライム）のMCとしても新たな分野に挑戦している。

司会・イベント出演

スポーツ関連の表彰式（JAFモータースポーツ表彰式など）、京都マラソンのオープニングイベント、全国土地改良大会、龍谷大学記念式典といった大規模な式典で総合司会や司会を務めた経験を持つ。また、多くの著名人とのトークショーの聞き手や、アスティ京都グランドオープン、東京/大阪オートサロン、TOYOTA DENSO F1パブリックビューイングなどの大規模イベントでも司会・解説を担当するなど、その活躍の場は幅広い。

その他

企業VPのナレーション、DVD『中村久子と歎異抄』への出演（鼎談）、歴史知識を活かした観光ガイドツアーへのゲスト参加など、様々な活動を行っている。

稲野一美氏は、歴史への深い理解、モータースポーツへの情熱、そして長年の放送経験に裏打ちされた高いアナウンス技術を併せ持ち、各分野で独自の存在感を放っている。

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