穴吹エンタープライズ

穴吹エンタープライズ株式会社（あなぶきエンタープライズ）は、四国地方の中心都市である香川県高松市に本社を置く企業です。1987年（昭和62年）7月に設立され、不動産業を展開する穴吹興産のグループ企業として、主にホテル事業を手掛けています。ホテル事業に加え、ゴルフ場、フィットネスクラブ、温浴施設、サービスエリアの管理運営、さらに文化施設やスポーツ施設といった公共施設の指定管理者事業など、幅広い分野でサービスを提供しています。

主な事業内容

ホテル事業

穴吹エンタープライズは、香川県や岡山県を中心に複数のホテルを運営しています。その中には、過去に他社のフランチャイズとして運営されていた施設を事業譲受したものや、名称や運営形態が複数回変更された複雑な経緯を持つホテルも含まれます。

高松国際ホテル: かつては旧東京第一ホテルチェーンのフランチャイズでした。しかし、運営会社が経営破綻したことを受け、穴吹エンタープライズが2003年に事業を引き継ぎました。この譲受以降、阪急阪神第一ホテルグループとの連携は限定的となっています。
ロイヤルパークホテル高松: このホテルは、三菱地所系の「ロイヤルパークホテルズ」とは直接的な関連がないことに注意が必要です。
リーガホテルゼスト高松: 2012年7月に株式会社ゼストから事業を譲り受けたホテルです。リーガロイヤルホテルチェーンの一員として運営されており、穴吹エンタープライズは2022年10月に本社をこの施設内に移転しています。
琴平パークホテル: 香川県琴平町に位置するホテルです。
クアパーク津田: 香川県さぬき市にある、宿泊機能も備えた温浴施設です。
ロイヤルパークホテル倉敷: 岡山県倉敷市、かつて天満屋倉敷店があった場所に2020年11月25日にオープンしました。高松国際ホテルと同様に、このホテルも阪急阪神第一ホテルグループに属しています。
高松パークホテル: このホテルは特に複雑な変遷をたどっています。元々は「第一イン高松」として第一ホテルのフランチャイズでした。しかし、第一ホテルの経営破綻により、阪急資本が関わるようになったのを機に、2002年にフランチャイズ契約を解除し、「ロイヤルパークホテル高松アネックス」と名称を変更しました。その後、2010年にはソラーレ ホテルズ アンド リゾーツとのフランチャイズ契約を結び、「チサンイン高松」となりました。2018年8月1日には「チサングランド高松」にリブランドされましたが、2020年4月22日以降は新型コロナウイルス感染症の宿泊療養施設として香川県が一括借り上げしたため休館となり、同年12月31日をもってソラーレとのフランチャイズ契約を終了しました。2023年5月7日まで「福田町ホテル」という仮称で宿泊療養施設として利用された後、2023年10月27日に「高松パークホテル」と名称を改めて営業を再開しました。再開業後は、フロントの無人化や現金払い不可など、人員を最小限に抑えた運営形態を採用しています。

スポーツ健康増進事業

ゴルフ場やフィットネス・温浴施設を運営し、人々の健康づくりを支援しています。

アルファ津田カントリークラブ
クアタラソさぬき津田

サービスエリア事業

高速道路のサービスエリアの管理運営も手掛けています。

津田の松原サービスエリア（関連会社の株式会社さぬき市SA公社が管理運営）
上板サービスエリア

指定管理者事業

地方自治体から委託を受け、公共施設の管理運営を行っています。

香川県産業交流センター（サンメッセ香川）
香川県民ホール（レクザムホール）
香川県総合運動公園
三豊市文化会館マリンウエーブ

その他の運営事業

株式会社旅館くらしきによる旅館や喫茶店の運営
旅館くらしき
倉敷珈琲館

関連会社

* 株式会社さぬき市SA公社: 当社が26%を出資している関連会社です。

このように、穴吹エンタープライズ株式会社は、ホテル事業を中核としつつ、多角的な事業展開を通じて地域社会に貢献する企業活動を行っています。

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