空を飛ぶ鳥のように 野を駈ける風のように

松山千春の4枚目のオリジナル・アルバムとして1979年5月21日にリリースされた『空を飛ぶ鳥のように 野を駈ける風のように』は、彼の初期の代表作の一つとして知られています。

アルバムは、同年3月にリリースされたシングル『窓』のB面曲『卒業』の別バージョンを収録している点も特徴です。シングルとは異なるアレンジで、楽曲の新たな魅力を引き出しています。

アルバムジャケットは、松山千春の故郷である北海道足寄町の郊外で撮影されました。広大な自然を背景に佇む彼の姿は、楽曲のイメージと重なり、郷愁を誘います。

本作は過去に複数回再発されています。1983年に初CD化されて以降、1989年（ゴールドCD）、1990年（通常CD）、1994年（「CD選書」）、2007年（紙ジャケット仕様CD）、2019年（UHQCD仕様）と、様々な形態で再リリースされました。1983年から1994年までのリリース盤は同じ音質で、プリエンファンシス処理が施されています。2007年リリース盤では、新たにデジタルリマスタリングが施され、より高音質なサウンドが楽しめます。

収録曲

収録曲は、松山千春の情感豊かな歌声と、抒情的なメロディーが特徴的な楽曲が中心です。自然や人生をテーマにした歌詞は、聴く人の心に深く響きます。

参加ミュージシャン

アルバムには、以下のミュージシャンが参加しています。

Drums:鈴木正夫
Electric Bass:松本英二
Keyboard:大原茂仁
Latin Percussion:斉藤不二男
Acoustic Guitar:清須邦義・松山千春
Electric Guitar:沢健

彼らの演奏が、松山千春の楽曲に深みと彩りを加えています。

1979年の音楽シーン

本作がリリースされた1979年は、日本の音楽シーンにおいて、ニューミュージックや歌謡曲が隆盛を極めた時代でした。松山千春は、その中で独自の音楽性を確立し、多くのファンを獲得しました。

『空を飛ぶ鳥のように 野を駈ける風のように』は、松山千春の原点を感じさせる作品であり、彼の音楽世界を深く理解するための重要な一枚と言えるでしょう。

もう一度検索