立山町消防本部

立山町消防本部について

立山町消防本部は、富山県中新川郡立山町に設立された消防部局であり、地域の安全を守るために重要な役割を担っています。所在地は〒930-3265 富山県中新川郡立山町米沢36番地です。この消防本部は、管轄区域内に25,267人の人口と9,524世帯を抱えており、広さは307.29 km²に及びます。これらのデータは2021年8月1日現在のものです。

沿革の概要

立山町消防本部の起源は1949年に遡り、雄山町消防本部が設置されたことに始まります。1954年には雄山町を中心とした5つの村が合併し、立山町が発足。これに伴い、立山町消防本部が新たに設けられました。1956年には消防機構の整備が進み、消防署と消防団が設置され、消防団の組織は4分団制とされました。

1958年には米沢地区に新たな消防庁舎が建設され、旧町役場庁舎の隣から移転しました。1967年からは救急業務も開始され、1971年には専用の救急車の導入が行われ、立山黒部アルペンルート全線開通に伴い美女平にも季節的分遣所が設置されました。

1973年には新しい消防庁舎が竣工し、その後も救急業務についての委託関係や運営方針の変更が行われました。2011年には東日本大震災への対応として緊急消防援助隊として宮城県に派遣され、その後も地域の安全確保に向けた活動を継続してきました。

2023年には富山市消防局との通信指令業務の共同運用が開始されたことで、より効果的に緊急対応ができる体制が整いました。この共同運用により、119番通報が立山町から富山市消防局に繋がるようになり、迅速な救援活動が期待されています。

組織と体制

立山町消防本部は、消防長や消防次長をはじめ、多様な部署によって構成されています。組織は、総務課や安全課、救急救助係などがあり、各部門では専門的な対応が行われています。また、消防署には、特定の役割を担当する各部門が存在し、効果的な運営を確保しています。特に救急救助係は、救急業務に特化し、地域の人々の健康と安全を守る重要な役割を果たしています。

主力機械や協定

立山町消防本部では、様々な消防機械が備えられています。2021年4月1日現在では、普通消防ポンプ自動車が13台、化学消防ポンプ自動車が1台、救急車が3台あり、加えて救助工作車や指令車なども整備されています。これにより、現場における迅速で効果的な対応が可能となっております。

また、地域の特性を考慮し、ヘリコプターとの連携も行っており、緊急性のある事案に対しては、県ドクターヘリや県警ヘリとの協力体制も築かれています。これにより、より専門的な救援対応が実現されています。

まとめ

立山町消防本部は、地域住民の安全を守るための日々の活動と、不測の事態に備えた体制を整備しています。消防の活動は単なる火災の消火に限らず、地域の安心・安全を支える重要な存在です。今後も立山町消防本部は、地域との連携を深めながら、進化し続けることで、より良いサービスを提供することでしょう。

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