立崎芙由子

立崎芙由子：日本のバイアスロン界を牽引するアスリート

立崎芙由子（たちざき ふゆこ、旧姓：鈴木、1989年1月13日生まれ）は、日本の誇るバイアスロン選手です。陸上自衛隊冬季戦技教育隊に所属し、二等陸尉の階級を持つ彼女は、これまでに4度のオリンピック（バンクーバー、ソチ、平昌、北京）に日本代表として出場しています。夫も同じくバイアスロン選手の立崎幹人です。

プロフィール

秋田県北秋田市出身の立崎選手は、小学4年生でクロスカントリースキーを始めました。中学3年生の時には、全国中学校スキー大会で3位入賞を果たし、米内沢高校に進学後もインターハイに3年連続出場するなど、その才能を発揮しました。

高校卒業後の2007年、自衛隊に入隊し、同年10月からバイアスロン競技をスタートさせました。わずか数ヶ月後の2008年3月には、宮様スキー大会国際競技会で優勝。さらに、日本選手権でも2008年、2009年と女子個人で連覇を達成するなど、目覚ましい活躍を見せました。2009年にはバイアスロン世界選手権に初出場を果たしました。

2009-2010シーズンには、ワールドカップ開幕戦で19位入賞を果たすなど、着実に成績を伸ばし、2010年バンクーバーオリンピックの日本代表に選出されました。オリンピックでは、女子スプリント、パシュート、個人に出場し、スプリントで44位という成績を残しました。帰国後には、バイアスロン日本選手権大会で優勝を飾っています。

その後も、アジア冬季競技大会でのメダル獲得や、世界選手権での自己最高順位更新など、輝かしい実績を積み重ねました。2014年ソチオリンピックでは、日本女子の出場枠拡大に貢献し、リレー種目にも出場を果たしました。

2018年には、ヨーロッパ選手権のスプリントで3位入賞という、アジア以外の国際大会で日本人初の表彰台獲得という快挙を達成しました。2022年北京オリンピックにも出場し、混合リレー、個人、スプリント、パシュート、リレーの各種目で全力を尽くしました。

人物像

クロスカントリースキー時代にはクラシカル走法を苦手としていましたが、自衛隊からの勧誘を受け、バイアスロン競技を始めたことが転機となりました。射撃の経験は浅いものの、持ち前の才能と努力で、すぐに頭角を現しました。

立崎選手は、自身のルーツについても語っています。祖父がマタギであったことから、「伝統的なマタギだった祖父の血ではないか」「言葉にできない感覚がある」と、射撃における独特の感覚について述べています。

主な成績

冬季オリンピック：4回出場（バンクーバー、ソチ、平昌、北京）
世界選手権：出場
ワールドカップ：最高13位
冬季アジア大会：メダル獲得
* アジア選手権：優勝、準優勝

立崎芙由子選手は、日本のバイアスロン界を代表するアスリートとして、今後ますますの活躍が期待されています。

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