立川 (徳島県)

立川（たつかわ）は、徳島県勝浦郡勝浦町を源流とし、勝浦川へと流れ込む河川です。

地理

立川は勝浦町の山深い場所に端を発し、町内を蛇行しながら勝浦川の上流へと注ぎ込みます。その流域には、徳島県が選定する「とくしま水紀行50選」にも選ばれた美しい立川渓谷が広がっています。

立川渓谷は、清流と緑豊かな自然が織りなす景観が魅力です。特に注目すべきは、その地質学的価値の高さでしょう。渓谷一帯は日本最古ともいわれる古生代の地層を有し、アンモナイトや三葉虫など、数多くの化石が発見されています。近年では、ジュラ紀の恐竜であるイグアノドンの歯の化石が発見され、大きな話題となりました。これらの発見は、この地域が太古の時代から多様な生物が生息していたことを物語っています。

立川には、治水と利水を目的とした立川ダムが建設されています。ダム湖は周辺の自然と調和し、静かな水面は訪れる人々に安らぎを与えます。ダムのすぐ下流には、落差約10mの滝が懸かり、水しぶきを上げながら流れ落ちる姿は圧巻です。滝周辺は遊歩道が整備されており、間近でその迫力を体感できます。

支流

奥立川

主な名所

立川渓谷：古生代の地層から化石が多数出土する渓谷。「とくしま水紀行50選」選定。
恐竜の里：イグアノドンの歯の化石が発見されたことにちなんだモニュメントや展示施設などがある。
立川ダム：治水と利水を目的としたダム。周辺は自然公園として整備されている。

流域の自治体

* 徳島県勝浦郡勝浦町

立川流域は、豊かな自然と貴重な地質遺産が共存する地域です。渓谷の美しい景観、化石が物語る太古の歴史、そして人々の生活を支えるダムなど、多様な魅力が訪れる人々を惹きつけます。勝浦町を訪れた際には、ぜひ立川流域を散策し、その魅力を体感してみてください。

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