立川志ら門

立川 志ら門 - 落語家としての軌跡

立川 志ら門（たてかわ しらもん）は、1984年7月24日に愛媛県大洲市で生まれました。彼は落語立川流の落語家として活躍しており、特にトミー・ジョン手術の経験者として知られています。志ら門は立川志らくの15番目の弟子で、若い頃から多彩な活動をしてきました。

幼少期からの経歴

志ら門は3人兄弟の末っ子として成長し、1990年代には2代目桂枝雀の公演を観て落語に興味を持つようになります。彼の学業は帝京第五高等学校に進学し、野球の特待生として野球部に所属。しかし、大学1年次に肘の故障が響き、トミー・ジョン手術を受けることになります。この手術はスポーツ選手に多く見られるもので、彼の野球の夢に大きな影響を与えました。

2007年にはドリマックス・テレビジョンに入社し、映像制作にも関わりますが、2011年の東日本大震災を受けて、「人生は一度きり」との考えから本当にやりたかった落語の道に進む決意をしました。

落語への挑戦

2013年に落語芸術協会の桂文治に弟子入りし、前座名は「しゃも治」に。彼は入門を志願した桂米助からは断られたものの、文治とともに落語界への入門を果たしました。しかし、前座修行の最中に不運が重なり、師匠の知らないところで行った野球により膝を骨折し、さらには師匠に見つかって破門されてしまいます。この逆境にも関わらず、彼は落語を続けたいと願い、協会を変えることを決意しました。

2014年6月、立川志らくの元に再入門し、「志ら門」という名前を受けます。この名前は、師匠の「志ら」と破門の「門」から名付けられました。そして、2018年8月には昇進披露落語会を開催し、同年9月には二ツ目に昇進します。

活動と今後の展望

志ら門は、2019年に自身の師匠の劇団の稽古をめぐる出来事をきっかけに、弟子たちとともに再修行を受ける事態になります。その後、2020年には再び二ツ目としての活動を再開しました。2021年には「ご当地温泉プロジェクト」に参加し、地域に根ざした新作落語の口演を行うなど、多岐にわたる活動を展開しています。

2024年には、立川志ら門10周年を祝う記念落語会を開催する計画があり、全国ツアーの企画も進行中です。このように、志ら門は自身の落語家人生を大切にしながら、多くのファンに愛される存在となっています。障害を抱えながらも、積極的に手話を学ぶ姿勢や、家庭を大切にする父親としての一面も持ち合わせています。彼の今後の活躍に期待が寄せられています。

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