立川隆史

立川隆史とは

立川隆史（たちかわ たかし）は、1975年10月7日生まれの、千葉県出身の元プロ野球選手です。ポジションは外野手で、引退後は野球解説者、千葉ロッテマリーンズ「マリーンズ・スポーツカレッジ」名誉学長、そして元キックボクサーとしても活躍しています。

プロ野球選手としてのキャリア

生い立ちと高校時代

千葉県千葉市で生まれた立川は、幼少期から野球に親しみ、小学校時代には宮城県塩竈市に転居しました。中学校ではバスケットボール部に所属していましたが、リトルシニアでは投手として世界大会で優勝。拓殖大学紅陵高等学校に進学すると、1992年の夏の甲子園で2年生ながら5番・右翼手として出場し、準優勝に貢献しました。高校通算32本塁打を記録し、その活躍から「1990年代の夏の甲子園ベストナイン」にも選出されています。

千葉ロッテマリーンズ時代

「千葉が好きだからロッテに行きたい」と公言していた立川は、1993年のドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団しました。地元千葉市美浜区出身であることから、真の「ロッテの地元選手」として期待されました。入団当初はファームでの育成期間を経て、1996年に一軍デビューを果たし、持ち前の強打と安定した守備でチームに貢献しました。1997年には外野手の定位置を獲得し、低迷するチームを支えましたが、2000年から2001年のチーム低迷期には、打率、本塁打ともに伸び悩み、レギュラー獲得には至りませんでした。しかし、2002年には4番打者を任されることもあり、2003年には自己最多の出場試合数、本塁打、打点を記録するなど、チームの下位脱出に貢献しました。

阪神タイガース時代

2004年シーズン途中には、阪神タイガースにトレードで移籍し、主に右の代打として活躍しました。同年8月8日の対巨人戦では移籍後初本塁打を放つなど、岡田彰布監督の期待に応える活躍を見せました。2005年は一軍出場がなく、シーズン終了後に自由契約となりました。

台湾での活動

2006年には、台湾のCPBLのチームである誠泰コブラズに選手兼打撃コーチとして入団しましたが、選手としての試合出場はなく、チームの経営危機により1年で退団しました。

格闘家としてのキャリア

2007年には、K-1 JAPAN 戦士育成プロジェクトに応募し、合格、K-1ファイターに転身しました。デビュー戦では勝利を収めましたが、2008年の試合でKO負けを喫しました。2010年には引退記念興行を開催し、プロ格闘家としてのキャリアに終止符を打ちました。

野球解説者及び指導者としての活動

2007年から野球解説者としての活動を開始し、インターネット放送局「marines.tv」やBSデジタル放送TwellV、FOX SPORTS ジャパンなどで解説を行っています。豊富な選手経験とコーチ経験に基づいた的確な解説は、多くのファンから高い評価を得ています。また、2016年からは「マリーンズ・スポーツカレッジ」名誉学長を務め、古巣のロッテとの繋がりを保ち、現在もファンからの高い人気を誇っています。

エピソード

ロッテ時代の登場テーマ曲はベリーニの『サンバ・デ・ジャネイロ』で、演奏終了後に観客が一斉に「たちかわー!!」とコールするのがお決まりでした。また、応援歌も数回変更されています。

詳細情報

初出場は1996年6月20日、対西武ライオンズ戦。初本塁打は1997年5月17日、対西武ライオンズ戦で記録しました。背番号は、ロッテ時代は52、後に24、阪神時代は45でした。プロキックボクシングでの戦績も残しています。

関連情報

千葉県出身の人物一覧や、千葉ロッテマリーンズ、阪神タイガースの選手一覧にも名を連ねています。

立川隆史は、野球選手、格闘家、解説者と、様々な分野で活躍し、多くの人々に感動と勇気を与えてきた人物と言えるでしょう。

もう一度検索