立花書房

株式会社立花書房の概要

株式会社立花書房（たちばなしょぼう）は、日本において法律書籍や警察に関連する実務書を専門として発行している出版社です。その歴史は1901年にさかのぼり、松華堂書店の創業から始まりました。1945年に立花書房として法人を設立し、現在に至るまで様々な書籍や雑誌を手掛けています。

沿革

立花書房は、1901年（明治34年）に松華堂書店として創立され、その後1945年に立花書房に改名されました。以来、法律や警察関係の専門書の出版に力を注いでおり、特に警察官の昇進試験に向けた雑誌や、警察関連の学術雑誌を発行しています。

出版物

雑誌

立花書房が発行している主な雑誌には以下のものがあります。

• - 『警察公論』: 1945年に創刊され、警察官昇任試験対策を目的とした月刊誌です。最初は『時事問題研究』としてスタートし、その後『警察公論』に改題されました。
• - 『警察学論集』: 警察大学校が編集する学術雑誌で、1948年に創刊されました。
• - 『治安フォーラム』: 国内外の治安情勢を扱う情報誌として1995年に創刊され、現在も利用されています。
• - 『ケータイSA研究』: 警察官の昇任試験であるSA試験の対策を目的とした雑誌で、1985年に季刊で開始され、1998年からは月刊として発行されています。

また、立花書房は年刊誌として『警察政策』を1999年に創刊しました。この雑誌は警察政策学会の学会誌として、政策に関する最新の情報を提供する重要な役割を果たしています。

書籍

立花書房が出版している書籍は多岐にわたります。以下にいくつかの代表的な著作を挙げます。

• - 弘津恭輔『新しき警察のために――国家と警察』（1949年）
• - 佐々淳行『新しい監督者論』（1957年）: 佐々のデビュー作です。
• - 日本文化研究会編『神武天皇紀元論――紀元節の正しい見方』（1958年）
• - 天道是『右翼運動一〇〇年の軌跡――その抬頭・挫折・混迷』（1992年）
• - 田代則春『日本共産党の変遷と過激派集団の理論と実践』（1985年）

特徴的な書籍

立花書房はまた、特に警察の実務に関連する書籍でも知られています。例えば、『クローズアップ実務1　職務質問』（2007年）は職務質問に関する実務書であり、警察学校でも教材として用いられています。この書籍では、職務質問の具体的な手法が解説されていますが、その内容については一部で議論を呼ぶこととなりました。

他にも、近年では『新 警備用語辞典』（2009年）や、相良真一郎らによる『誰にでもできる職務質問――職質道を極める』（2010年）といった書籍も発行され、警察関係の実務や用語に関する知識を広める役割を果たしています。

結論

株式会社立花書房は、長い歴史を持つ出版社として、日本の法律及び警察の実務に関する知識と情報を提供しています。この分野における専門書や雑誌の発行を通じて、多くの読者と職業人に貢献している存在です。

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