章栄不動産

章栄不動産株式会社の概要と歴史

章栄不動産株式会社は、1945年に設立され、広島県広島市に本社を構える不動産会社です。特に、1994年に開始された「フローレンス・シリーズ」というブランド名で知られる分譲マンション事業に注力しており、これまでに西日本エリアで220棟、12,500戸以上のマンションを供給してきました。これにより、広島都市圏では10年間、また中国地区では4年間にわたって供給戸数の首位を保持しました。

競争の激化と経営危機

しかし、2008年に発生した米国のリーマンショックは、不動産業界を含む世界経済に大きな影響を及ぼしました。これを背景に、多くの競合他社が経営破綻する中、章栄不動産も厳しい状況に直面しました。2009年1月に民事再生手続きを開始せざるを得ず、その後再生計画が承認され、5年間の弁済計画が設定されました。

自主再生の達成

この再生計画は順調に進み、当初の予定よりも早く、約2年8ヶ月で弁済を完了しました。2011年5月には、東京地裁から民事再生手続きが終結されたことで、他のスポンサーに依存せずに自主再生を達成することができました。この成功は、マンションデベロッパーとしては非常に珍しい例です。

新たなスタートとさらなる成長

自主再生を果たした後、章栄不動産は再びマンションの供給を開始しました。広島市西区に位置する「フローレンス楠木リバーフロント」を供給し、その後も毎年新しい物件を提供しています。特に、2017年には分譲マンション事業の30周年を迎え、同年に220棟目となる「Theフローレンス横川駅前タワーレジデンス」を供給しました。

沿革の詳細

章栄不動産の歴史を追うと、創業は1955年まで遡ります。1971年には株式会社章栄商事となり、1992年には初の分譲マンションを供給しました。その後の数年間には、分譲マンションの管理会社設立や分譲マンションの供給棟数が順調に増加し、2006年には社名を現在の「章栄不動産株式会社」に改めました。

2009年には東京地裁に民事再生法の適用を申請し、数年後に再生手続を終結。この結果、さらに堅実な事業運営が行われることになりました。2014年には広島市の土砂災害被災者に対して、賃貸マンションを無償提供するなど、地域社会への貢献も果たしています。

現在の取り組み

章栄不動産は、これまでの戦略を踏まえ、さらなるマンション供給と品質向上に努めています。これからも地域に根ざした不動産事業を展開し、住まう人々のニーズに応える新しい住環境の提供を目指しています。

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