童の草

童の草

『童の草』（わらべのくさ）は、宮永龍が手掛けた日本の漫画作品で、スクウェア・エニックスのウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』にて2009年から2010年まで連載されました。この作品は、戦国時代を舞台に幼少期の真田幸村が仲間と共に成長する姿を描いています。

ストーリー

物語は真田幸村が幼い頃から始まります。戦国時代の混乱の中、彼は猿飛佐助を始めとした真田忍隊を結成し、数々の試練に立ち向かいます。彼の成長や仲間たちとの絆が描かれ、やがて十年後には忍隊を引き連れて伊達に挑む姿が描かれています。

登場人物

真田幸村（さなだ ゆきむら）

幸村は真田家の次男で、無邪気さを持ちながらも少しひねくれた性格です。親にあまり構ってもらえない環境で育ったため、時折生意気な態度をとりますが、心の奥には優しさが宿っています。彼は死にかけた雀を助けたり、孤児の三好兄弟を気にかけるなど、他者への思いやりを持っています。特に猿飛佐助に対しては強い感情を抱き、彼を深く慕っています。さらに、お菓子が大好きで、よく佐助と共に街に出かける姿が見られます。

猿飛佐助（さるとび さすけ）

佐助は真田忍隊の長として、任務に忠実である一方で、幸村のわがままさに苦悩するキャラクターです。彼の外見には特徴的な銀髪と潰れた左目があり、冷静さと厳しさを併せ持っています。最初は金銭目的で幸村に仕えていましたが、彼の言葉から忠誠を誓います。特に幸村との関係が深まるにつれて、彼の感情も豊かになっていきます。

霧隠才蔵（きりがくれ さいぞう）

才能ある忍者として一時期幸村の暇つぶしに雇われていた才蔵は、後に彼の人間性に惹かれて真田忍隊に参加を希望します。自由な性格ですが、気ままに生きている姿が描かれています。

三好兄弟（みよし きょうだい）

双子の兄弟である清海と伊佐はどちらも愚か者として描かれ、彼らの奮闘が物語に彩りを加えます。

他のキャラクター

物語には他にも様々なキャラクターが登場します。根津甚八や海野六郎、由利鎌之介など、それぞれが幸村や佐助との関係を通じて成長し、物語を彩っています。特に海野六郎は琵琶法師としての独特の視点から、幸村と佐助の絆に興味を持ち、物語全体における感情的な側面を強調します。

書誌情報

『童の草』は2010年6月にスクウェア・エニックスから出版され、ISBNは978-4-7575-2896-3です。物語は感動的で、キャラクターたちの成長や絆が読者に深く印象付けられる作品となっています。

外部リンク

• - 童の草 - 漫画 - ガンガンONLINE - SQUARE ENIX

この作品は、日本の戦国時代に生きた真田幸村とその仲間たちの物語を通じて、友情や成長の大切さを伝えています。

もう一度検索