競艇場外発売場

競艇場外発売場に関する詳細

概要

競艇場外発売場とは、モーターボート競走法第五条に基づいて、ボートレース場以外で舟券の発売や払戻を行うための施設です。これらの施設は、ボートレースチケットショップ（略称BTS）と呼ばれ、一般には「場外発売場」として知られています。施設の設置は、1975年のボートレース唐津移転新築以降、新しい競艇場が作られない中で、1978年にモーターボート競走法が改正されたことを皮切りに、場外での舟券発売が認められました。

新たにボートレース場を設けることが困難になったため、主催者は舟券の販路拡大を図り、交通の便が良い地域や公営競技施設のないエリアに場外発売場を整備しました。特に、2000年代に入ってからは技術革新によりリアルタイムの映像観戦が可能となり、さらに舟券発売業務の効率化が進んだことから、各地での設置が活発化しました。最初に登場したのは香川県の「ボートピアまるがめ」で、現在では全国に69か所の場外発売場が存在します。

愛称と分類

場外発売場の愛称はボートレースチケットショップ（BTS）であり、以前は「ボートピア」や「ミニボートピア」とも呼ばれていました。ボートピアは「モーターボート競走」の「ボート」と「埠頭」を意味する「ピア」を組み合わせた造語で、より親しみやすい名前として定着しています。2015年以降は統一名としてBTSが使用されています。

場外発売場は、来客の交通手段に基づき「都市型」と「郊外型」といった大きな分類に分けられます。都市型は公共交通機関に依存した立地で、繁華街など集客力が高い場所に設置されます。一方、郊外型は駐車場が広く設定され、自家用車での来客を主に想定した施設で、高速道路の近くに設けられることが多いです。

特徴と運営

場外発売場は、基本的に15窓以上の発売窓口を有し、食堂などの施設も並設されている「滞留型」が主流です。小規模場外発売場は、発売窓口が15未満の施設で、前売場外発売場は前売舟券専用の最低限の設備を備えています。また、オラレというシステムも存在し、使われていない公共施設を再利用する形で設置され、地域活性化を目指しています。

技術的進展とサービス

全国総合払戻サービスでは、全24のボートレース場と15の場外発売場間で的中舟券や返還舟券を相互に払戻できるサービスがスタートし、各地域での利便性が向上しました。このような相互払戻サービスは、地域の競技者同士の連携を強化し、競艇の楽しみを広めています。

法的側面

競艇場外発売場の設置直後は、法律上の明確な規定が存在せず、設置反対運動もありましたが、2007年の法改正により場外発売場の設置が制度的に認められることになりました。これにより、場外発売場は法的根拠をもって継続的に運営されています。

結論

競艇場外発売場は日本国内におけるボートレースの普及に寄与し、多様な立地形態や施設を持つことで、様々な層の顧客に向けたサービスを提供しています。地域に根ざした運営を行いながら、ボートレースの新たな楽しみ方を提供し続けています。

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