竹内伸

竹内伸（たけうち しん、1935年 - ）は、日本の工学者であり、特に物性物理学の分野で顕著な業績を残しました。東京理科大学名誉教授、元学長であり、以前は東京大学名誉教授、元東京大学物性研究所所長を務めました。東京都出身で、東京大学で理学博士号を取得しています。

経歴

1960年：東京大学理学部物理学科を卒業。
1960年：金属材料技術研究所の研究員としてキャリアをスタート。
1969年：東京大学物性研究所の助教授に就任。
1974年：文部省在外研究員としてアメリカ合衆国に派遣。
1983年：東京大学物性研究所の教授に昇進。
1991年：東京大学物性研究所所長に就任し、研究所を率いる。
1996年：東京理科大学基礎工学部材料工学科の教授として教鞭をとる。
2006年：東京理科大学の学長に就任。
2009年：東京理科大学近代科学資料館の館長に就任。
2013年：東京理科大学近代科学資料館の顧問に就任。
2015年：長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章。

主な受賞

1975年：日本金属学会功績賞を受賞。
1999年：材料技術研究協会技術賞を受賞。
2002年：第22回村上記念賞を受賞。

家族

竹内伸の家族もまた、学術の世界で重要な役割を果たしています。実父は東京大学史料編纂所所長、東京大学名誉教授を務めた竹内理三であり、実兄は東京大学名誉教授の竹内啓です。学術一家に生まれたことが、竹内伸の研究活動に大きな影響を与えたと考えられます。

竹内伸は、その長きにわたる研究活動と教育活動を通じて、日本の工学、特に物性物理学の発展に大きく貢献しました。金属材料技術研究所、東京大学、東京理科大学における彼の業績は、学術界において高く評価されています。また、後進の育成にも尽力し、多くの研究者を育てました。瑞宝中綬章の受章は、彼の多大な貢献を社会が認めた証と言えるでしょう。

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