竹内正彦

竹内正彦

竹内正彦（たけうち まさひこ）氏は、1963年生まれの日本の国文学者であり、國學院大學文学部日本文学科の教授を務めています。博士（文学）の学位を持ち、専門は源氏物語を中心とした中古文学です。長野県出身。

経歴

竹内氏は、1982年3月に長野県長野高等学校を卒業後、1986年3月に國學院大學文学部文学科を卒業。その後、同大学大学院に進み、1988年3月に博士課程前期を修了、1991年3月に博士課程後期を単位取得後退学しました。

研究者としてのキャリアは、2001年4月から2003年3月まで群馬県立女子大学文学部国文学科の講師として始まりました。その後、2003年4月から2009年3月まで同大学の助教授（2007年4月からは准教授）を務め、大学院文学研究科（修士課程）の担当も兼任しました。

2009年4月からはフェリス女学院大学に移り、2021年3月まで文学部日本文学科の教授として教鞭を執りました。同大学大学院人文科学研究科の担当や、博士後期課程の学位申請論文指導も担当しています。2021年4月からは、母校である國學院大學文学部日本文学科の教授として現在に至ります。また、同大学大学院文学研究科文学専攻日本文学コースの研究指導・論文指導も担当しています。

学会活動

竹内氏は、研究活動と並行して、多くの学会で委員等の要職を歴任しています。

中古文学会
1986年4月から会員として所属し、2011年度には選挙管理委員、2013年度には選挙管理委員長を務めました。2015年6月から委員、2017年6月から常任委員となり、2017年6月から2021年5月まで編集委員も務めました。また、2018年5月から10月には第11回中古文学会賞選考委員、2021年5月からは代表委員・事務局として学会運営に貢献しています。
全国大学国語国文学会
1986年4月から会員として所属し、2007年7月から2019年6月、2021年7月から委員を務めています。2011年7月から2017年6月には常任委員、2012年7月から2014年6月には事務局長を務めました。
日本文学協会
1995年2月から会員として所属し、1999年12月から2003年11月、2005年12月から2009年11月、2011年12月から2015年11月まで委員を務めました。2018年12月から2020年11月には委員選考委員、2019年5月から2020年11月には委員選考委員長を務めました。
日記文学会
2021年10月から会員として所属し、2022年12月から運営委員を務めています。
國學院大學國文學會
1986年4月から会員として所属し、2004年4月から委員、2022年4月からは常任委員を務めています。

受賞歴

竹内氏は、その研究業績が評価され、1996年10月に中古文学会賞（中古文学会創立30周年記念）を受賞しています。

著書

竹内氏は、源氏物語を中心に、多数の著書を執筆しています。

単著

『源氏物語発生史論 - 明石一族物語の地平』（新典社、2007年）
『2時間でおさらいできる源氏物語』（大和書房、だいわ文庫、2017年）
『源氏物語の顕現』（武蔵野書院、2022年）

監修

『図説 あらすじと地図で面白いほどわかる! 源氏物語』（青春出版、青春新書インテリジェンス、2018年）

共編著

『源氏物語事典』（大和書房、2002年）
『林田孝和著作集』第1 - 4巻（武蔵野書院、2021年）

竹内正彦氏は、源氏物語研究の第一人者として、学会活動や教育活動にも精力的に取り組んでおり、日本の古典文学研究の発展に大きく貢献しています。

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