竹島由美子

竹島由美子の経歴と業績

竹島由美子（たけしま ゆみこ）は、1970年8月5日に北海道旭川市で生まれた日本のコスチュームデザイナーであり、元バレエダンサーです。彼女の芸術的なキャリアは、普通の家庭環境から始まりました。実家は地元で100年以上続く呉服店で、幼少期からその影響を受けていたことでしょう。4歳のとき、竹島は「石川みはるバレエ研究所」でバレエを始め、彼女の新しい人生が始まったのです。

彼女は1983年、13歳のときにアメリカのサンフランシスコバレエスクールに留学し、バレエへの情熱を深めました。1986年には、北星学園女子高等学校を中退し、16歳で韓国のバレエ団でプロダンサーとしてデビューします。ここで出会ったマークと結婚しますが、経営難からバレエ団は解散。これを機にカナダのアルバータバレエ団やパリコンコーダンス、フェルドバレエ団を経て、オランダ国立バレエ団に所属することになります。

彼女の技術と表現力は特筆すべきもので、1996年にはキエフ国際バレエコンクールで金賞を獲得しました。2000年には、オランダ国立バレエ団のプリンシパルに昇格し、さらなる栄光を手に入れます。2006年にはドイツのドレスデンゼンパーオーパーバレエ団に移籍し、2008年には「ジゼル」を全幕踊りました。この公演は、ベアトリクス女王から賞賛を受けるなど、成功を収めています。

2014年4月、竹島はドレスデン・ザクセン州国立劇場での「ジゼル」の公演をもってダンサーとしてのキャリアに終止符を打ち、以降はコスチュームデザイナーとして活動を本格化させます。

コスチュームデザイナーとしての活動

竹島由美子がコスチュームデザインの道に進むきっかけは、バレエのパフォーマンスにおいてコスチュームの大切さに気付いたことでした。それまでの動きに制約を感じ、より身体のラインに合ったコスチュームの必要性を痛感した結果、彼女は手作りのコスチュームを制作するようになります。彼女のデザインは、単なる機能性にとどまらず、ダンサー個々の希望を反映し、セクシーでカラフルなスタイルを取り入れて評価されるようになりました。

彼女のコスチュームは口コミで広まり、現在では世界中の約8割のバレエダンサーが身に着けているとされます。著名なアーティストであるマドンナも、彼女のデザインに魅了され、その服を愛用しています。

2003年には、正式に販売会社「YUMIKO」を設立し、2007年にはアメリカ・ニューヨークにダンスウェアの直売店がオープン、さらにはスペインに縫製工場も設立されました。2010年には映画『ブラック・スワン』にて主演のナタリー・ポートマンのコスチュームデザインを担当し、名声をさらに高めました。

竹島由美子の業績は、彼女のバレエダンサーとしての経験とデザイナーとしての才能を融合させ、世界中のダンス界に新しい風を吹き込むものとなっています。彼女のデザインしたコスチュームは、機能性と美しさを兼ね備え、多くの人々に愛され続けています。

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