竹河聖

竹河聖

竹河 聖（たけかわ せい）は、本名と生年月日が非公開となっている日本の小説家、ファンタジー作家です。東京都出身で、女性として知られています。

青山学院大学文学部史学科を卒業。大学時代には推理小説研究会に所属し、同期には小説家の菊地秀行がいました。1985年1月に「悪霊ステーション」でデビューして以来、ファンタジー、ホラー小説、伝奇、時代小説など、幅広いジャンルで数多くの著書を刊行しています。

作品の特徴

竹河聖の作品は、その多様性が大きな特徴です。ファンタジー世界を舞台にした壮大な冒険譚から、日常に潜む恐怖を描いたホラー小説、歴史と幻想を織り交ぜた伝奇小説、そして時代小説まで、読者を飽きさせない多彩な作品群を誇ります。作品に共通するのは、緻密に構築された世界観と、個性豊かで魅力的なキャラクターたちです。

主なシリーズ作品

風の大陸シリーズ: 竹河聖の代表作の一つ。広大なファンタジー世界を舞台に、主人公たちの冒険と成長を描いた長編シリーズ。
巡検使カルナーシリーズ: 「風の大陸」と同じ世界を舞台にしたスピンオフ作品。巡検使カルナーが各地を巡り、様々な事件を解決していく物語。
サスカティウ編/デトル編/レクメテ編: それぞれ異なる地域を舞台にした連作。神々や精霊が登場する、より幻想的な世界観が特徴。
妖聖記シリーズ/妖美伝シリーズ/妖麗伝シリーズ: 妖（あやかし）や妖怪が登場する伝奇ファンタジー。美しくも妖しい世界観と、魅力的なキャラクターたちが織りなすドラマが魅力。
妖魔姫（デーモン・プリンセス）シリーズ/妖霊（ムーンライト・ハンターズ）シリーズ: ホラー要素を取り入れたシリーズ。妖魔や霊といった存在との戦いを描く。
霊能者陶子シリーズ: 霊能力を持つ女性・陶子が事件を解決していくミステリー。ホラー要素も含まれる。
美苑学院ホラークラブシリーズ: 高校のホラークラブを舞台にしたジュブナイルホラー。
呪殺師ニコスシリーズ: 呪殺師ニコスが活躍するアクションファンタジー。
海流の中の国々シリーズ: 海を舞台にしたファンタジー。
神宝聖堂シリーズ/神宝潮流シリーズ: 神宝をめぐる冒険を描く。
暗黒竜神シリーズ: 竜神をめぐる物語。
永遠（とこしえ）の都シリーズ: 永遠の都を舞台にしたファンタジー。
幇間の藤八シリーズ: 時代小説。
異人街変化機関/江戸あやかし舟: 江戸を舞台にした伝奇小説。
奇妙（キュリアス）なモンスターシリーズ: モンスターが登場するユーモラスな物語。
黄泉河（ステュクス）シリーズ: 黄泉の国を舞台にした物語。
血のシリーズ: サスペンスホラー。
悪霊ステーションシリーズ: 竹河聖のデビュー作。

その他の作品

上記シリーズの他にも、「ラビリンス・シティ」「妖影界」「聖狼学園一年生」「桜闇のロンド」「後ろのローラさん」「月のない夜に」「闇の影」「丑の刻遊び」「摩天楼（ニューヨーク）の影」「闇に光る眼」「風鬼」「ウンディネ」「幼虫」「闇の守り手」など、数多くの作品を執筆しています。

漫画原作

川村真弓美作画の「幻樹（ゴーストツリー）をさがせ！！」の原作も手がけています。

アンソロジー収録作

「猫女」「死の恋」「海の鳴る宿」など、アンソロジーにも作品が収録されています。

竹河聖の作品は、ファンタジー、ホラー、伝奇、時代小説など、様々なジャンルにまたがっており、読者を飽きさせない魅力に溢れています。その作品世界に足を踏み入れれば、きっとあなたも竹河聖ワールドの虜になるでしょう。

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