笑売繁盛!

『笑売繁盛!』：若手芸人の登竜門となった15分間の笑劇

『笑売繁盛!』は、1991年10月6日から1992年9月27日まで、日本テレビ系列で毎週日曜17:00から17:15に放送されたバラエティ番組です。

番組は、軽妙なトークで知られる桑野信義さんとモト冬樹さんが司会を務め、若手のお笑い芸人たちが持ちネタを披露するというシンプルな構成でした。約5分間の持ち時間の中で、芸人たちは持ち前の笑いを発揮し、スタジオを笑いの渦に巻き込みました。

しかし、番組全体の放送時間は15分間と短く、実際のネタ披露時間は12分程度でした。残りの3分間は、番組宣伝やCM枠として活用されていました。この短い時間の中で、多くの芸人たちが才能を爆発させ、視聴者を楽しませました。17時20分から放送される『笑点』までの時間調整的な役割も担っていたと言えるでしょう。

豪華な出演者陣：後のスターたちも多数出演

『笑売繁盛!』の魅力の一つは、数多くの個性的なお笑い芸人が出演していた点です。番組には、当時ブレイク寸前、またはブレイク間もない若手芸人たちが多数出演し、持ち前の才能を惜しみなく発揮していました。

レギュラー出演者として、みかずき組、ジュンカッツ、王様とろばの耳、LAUGH-BOXといったグループやコンビが番組を盛り上げました。

一方、ネタ見せ出演者として名を連ねた芸人たちも錚々たるメンバーです。今や国民的タレントとなった爆笑問題や、独特の世界観で人気を博すホンジャマカ、そして、数々のヒット番組を生み出してきたくりぃむしちゅー（当時、海砂利水魚）など、後のスターたちが多数出演していました。その他にも、ダチョウ倶楽部、バカルディ（さまぁ〜ず）、デンジャラス、コロンボ、テンション、相馬ひろみ、ビシバシステム、へらちょんぺ、金谷ヒデユキ、U-turn、欽塾、ARARA、ピグミーズ（ビーチーズ）など、多くの芸人が出演し、番組を彩りました。特に、くりぃむしちゅーの上田晋也さんのボケ全開の映像や、土田晃之さんのテレビ初出演時の貴重な映像も残されています。

短時間ながらも大きなインパクトを残した番組

『笑売繁盛!』は、放送時間こそ短かったものの、多くの若手芸人にとって貴重な経験の場となりました。ここで培われた経験は、彼らの後の活躍に大きく貢献したことは間違いありません。また、視聴者にとっても、後のスターたちの初期の輝きを見ることができる貴重な番組であったと言えるでしょう。短い時間の中で、多くの笑いを届けた『笑売繁盛!』は、日本のバラエティ番組史において、特筆すべき番組の一つとして記憶されています。

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