U-turn

U-turn：夭折したシュールなコント師

1990年代のお笑いシーンを彩ったU-turn。彼らは、ボケ担当の土田晃之とツッコミ担当の対馬盛浩からなる、個性的なコントコンビでした。太田プロダクション所属。専門学校東京アナウンス学院のクラスメートだった二人は、1991年4月にコンビを結成、翌年2月にデビューを果たします。

メンバー紹介

土田晃之: 1972年9月1日生まれ、埼玉県さいたま市出身。183cmの長身とAB型という血液型も特徴的です。埼玉工業大学深谷高等学校（現: 正智深谷高等学校）卒業。サッカー観戦を趣味とし、コンビ解散後も太田プロダクションに所属し、現在も第一線で活躍を続けています。

対馬盛浩: 1972年1[[2月]]27日生まれ、東京都港区出身。二松學舍大学附属高等学校卒業。野球と水泳を趣味としていた対馬は、2001年のコンビ解散後、芸能界を引退。その後は一般企業に就職しサラリーマンとして働いていると、土田によって公表されています。

コンビ名の由来と芸風

コンビ名「U-turn」の由来は、土田がかつて尊敬していた先輩芸人「Z-BEAM」を意識し、アルファベットとハイフンを使った名前が良いと考え、特に深い意味は持たなかったと語っています。「U」が大文字で「turn」が小文字なのは、先輩芸人との差別化を図るためだったそうです。

U-turnのコントは、土田の個性的なキャラクターと対馬のソフトなツッコミが織りなすシュールな世界観が魅力でした。時にはツッコミが無く、二人ともボケるという独特のスタイルも展開していました。土田がネタ作りを担当し、学生時代から賞レースで活躍。しかし、土田自身は当時のことを「天狗になっていた」と振り返っています。

テレビ番組への出演

U-turnは数多くのテレビ番組に出演しました。代表的な番組として、『ボキャブラ天国』シリーズ、『ものまね紅白歌合戦』、『学校では教えてくれないこと!!』などがあります。特に『ボキャブラ天国』では、土田にはダジャレセンスがなかったため、対馬が多くのネタ作成を担当したというエピソードも残っています。

解散とその後

1999年には『爆笑オンエアバトル』にも出演しましたが、残念ながら勝ち進むことができませんでした。2001年1[[2月]]、対馬が内緒で就職活動を行い、就職先が決まったことをきっかけに、U-turnは解散することとなります。対馬の就職活動や解散の経緯については、土田が対馬に恐怖を感じていたこと、会話すら困難な状況であったことなどが語られています。

解散後、対馬は表舞台から姿を消しますが、土田はその後も芸能活動を継続しています。現在では、U-turn時代の映像がテレビで放送される際は、対馬の顔にぼかしがかけられるなど、対馬本人のプライバシーを尊重した対応がとられています。しかし、一部の媒体では対馬の顔写真が公開されているケースもあります。

2017年には、土田が司会を務めていた『欅って、書けない?』で、欅坂46のメンバーがU-turnのコントを再現する場面もありました。

まとめ

U-turnは、独特のシュールなコントで人気を博したお笑いコンビでした。短い活動期間でしたが、彼らの残した作品は多くのファンに記憶されています。解散後、それぞれの道を歩むことになった二人のその後の人生は、今もなお多くの人々の興味を引くものとなっています。

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