笑福亭仁扇

笑福亭 仁扇

上方落語家であり、多方面で活躍するタレント。本名は西河 重利（にしかわ しげとし）。1948年5月20日に滋賀県で生を受けた。その人柄と芸風で多くのファンを魅了している。

来歴とキャリア

滋賀県立能登川高等学校を卒業後、1972年4月1日に落語界の重鎮である笑福亭仁鶴に弟子入りし、プロの道へと進んだ。以来、上方落語の伝統を受け継ぎつつ、独自のスタイルを確立している。所属事務所は吉本興業で、上方落語協会の一員としても活動。落語家としてのキャリアをスタートさせた当初から、高座に上がる傍らでタレントとしても積極的に活動しており、テレビやラジオなど様々なメディアに出演し、その活動の幅を広げてきた。

人物像とエピソード

趣味としては草野球を嗜んでおり、「モッチャリーズ」というチームに所属している一面を持つ。また、父親はかつて市議会議員を務め、その後県議会議員となった経歴を持つ人物である。エピソードとしてよく知られているのは、彼特有の色黒な肌の色に由来する師匠・仁鶴とのやり取りである。あまりにも日焼けしていたため、師匠から「仁黒（にぐろ）」という高座名をつけられそうになったという逸話は、彼の個性的なキャラクターを物語っている。また、若手時代には、当時林家市染と名乗っていた林家染語楼と共に「ザ・おっさんず」という漫才コンビを結成し、後に「ハンバーガー」と改名して寄席の定席である花月の舞台に立っていた時期もある。

現在の活動

現在も精力的に活動を続けており、特に2017年7月からは、大阪市内の百年長屋（大阪環状線玉造駅近く）にて、「長屋寄席」と銘打った自身の落語会を定期的に開催している。この寄席は、奇数月に一度のペースで開催され、多くの落語ファンが集まる場となっている。

主な出演歴

落語家としてだけでなく、タレントとしても長年にわたり活躍しており、数多くのテレビ・ラジオ番組に出演してきた。

テレビ

毎日放送『スタジオ2時』
岡山放送『仁扇のハウツーハウジング』
三重テレビ『伊勢路食べ歩き』
BSよしもと『笑福亭仁鶴一周忌追善落語会』
朝日放送『晴れ時々たかじん』

ラジオ

KBS京都『仁扇•喜美子の土曜ワイド』
山陽放送『仁扇のワイドワイドＤＪ』
山陽放送『土曜ジャンボ』
山陽放送『仁扇・ひかるのよろず談義』
山陽放送『仁扇・多美子のままでんな』
山陽放送『土曜はゴロゴロ』
ラジオ関西『デイトインサテライト』

映画

* 東映『恐怖のヤッチャン』

弟子

後進の育成にも力を入れており、弟子の笑福亭扇平が落語家として活動している。

このように、笑福亭仁扇は落語家として芸を磨きつつ、タレントとしての才能も発揮し、長年にわたり日本のエンターテインメント界で確固たる地位を築いている。

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