第九ひろしま

第九ひろしまについて

「第九ひろしま」は、広島市西区の広島サンプラザホールで毎年12月の第2または第3日曜日に行われる合唱イベントです。このイベントはベートーヴェンの交響曲第9番を中心に、一般から公募された合唱団と共に開催されます。基本的には、地元の民間放送事業者である中国放送（RCC）が主催しており、広島の地方紙中国新聞も協賛しています。企業協賛にはアサヒビールなどが名を連ね、特別協賛としてサタケも加わっています。

イベントの歴史

このイベントは、1985年12月12日に広島サンプラザのこけら落としとして開始されました。以来、毎年恒例となり、同様の他の大規模「第九」イベント（例えば、東京の「5000人の第九」や大阪の「1万人の第九」）と共通のスタイルを持っています。特に意義深いのは、合唱の最も象徴的な部分である「歓喜の歌」の箇所において、聴衆も合唱に参加することです。この取り組みは現在も続いており、聴衆向けの歌唱指導コーナーも用意されています。

プログラムの構成

プログラムは2部構成です。1部ではゲストソリストや管弦楽のコンサートが行われ、2部では「第九」が演奏されます。公演終了後には合唱団の「解団式」が行われ、参加者たちは指揮者やソリストと共に乾杯を交わします。合唱団の規模は毎年千数百人程度で、広島県をはじめ、四国や九州地方、そして関西・東海エリアからも参加者が集まります。

合唱の参加とレッスン

合唱団の参加者は、先着順で募集されており、近年は6月から募集が開始されています。9月頃から通常レッスンが始まり、同時に合唱初心者向けの経験を積む機会も設けられており、合唱には基本的に9月からの参加が求められます。特に合唱経験者向けには、11月から始まる混声練習からの参加も認められています。

レッスンは主に広島県内の各市で行われ、9月から10月にはパート別練習、11月からは混声練習が実施されます。指導に当たるのは、合唱指導者団やプロの音楽家たちで、参加者がより良いパフォーマンスを目指せるようサポートが行われています。

出演者の歴史と放送

これまで多くの著名な指揮者やソリストがこの舞台に立っており、毎年の出演者ラインナップは話題となっています。また、イベントの模様はRCCのテレビとラジオで後日放送され、広島県外の方にも視聴可能な機会が提供されるよう努められています。特に最近では、インターネットによる配信も行われ、より多くの人にアクセスできるようになっています。

音楽ソフトと関連イベント

「第九ひろしま」では、ライヴ収録されたDVDも販売されており、合唱参加者が自身のパフォーマンスを振り返る貴重なメディアとして活用されています。また、本イベントは東京や大阪の大規模な「第九」公演とも密に関わっており、交流の機会を持ち続けています。

まとめ

「第九ひろしま」は、参加者皆が一体となって音楽を楽しむ素晴らしい場です。広島の冬の恒例行事として、地域の人々に愛され続け、今後も多くの人々が参加し、楽しめるイベントとしての役割を果たしていくことでしょう。

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