第二十二号海防艦

第二十二号海防艦の概要

第二十二号海防艦は、日本海軍に属する海防艦で、第二号型海防艦の11番艦にあたります。本艦は太平洋戦争を乗り越えた後、掃海任務に従事しました。

艦歴

建造と進水

艦は1943年11月1日に三菱重工業長崎造船所にて建造が開始され、同年12月22日に「第二十二号海防艦」と命名され、舞鶴鎮守府に所属することが決まりました。1944年1月27日に進水し、3月24日に竣工。

艦の初期の任務は、舞鶴鎮守府警備海防艦としての業務と、呉防備戦隊における基礎実力練成教育でした。

連合艦隊と護衛任務

艦は1944年4月20日に連合艦隊附属として編入され、翌日から東京発の東松七号船団を護衛する任務に就きました。その後、サイパン、グアム、メレヨンなどを巡り、さまざまな海軍徴傭船を護衛しました。

6月にはダバオにて警戒任務を行い、さらにパラオやタラカン方面へも出動しました。7月には内地への帰還命令が出され、佐世保に到着します。

対潜戦闘と激闘

1944年8月7日には、ミ11船団の護衛に従事。翌日、対潜警戒任務でアメリカの潜水艦ハーダーとの接触があり、艦は爆雷攻撃によって潜水艦を撃沈することに成功しました。この戦闘では艦が受けた被弾が多く、艦橋付近も損傷しましたが、無事に任務を全うしました。

作戦指揮下での活動

1944年10月には連合艦隊作戦指揮下に編入され、以後は離島への輸送護衛任務を続けました。同月には大型の輸送艦たかね丸の被雷事件に遭遇しましたが、艦として迅速に行動し、沈没した乗員を救助しました。

戦後の掃海任務

1945年に入り、艦は佐世保鎮守府の作戦指揮下に入り、機雷敷設の警戒などに従事していました。終戦時は七尾に所在し、8月25日には舞鶴鎮守府の第一予備海防艦となりました。その後は掃海業務に従事し、1947年にはアメリカに対する賠償艦として引き渡されました。

艦の名と艦長

艦長にはいくつかの指揮官が就任し、艦の運用に尽力しました。特に羽場良大尉は1944年3月から艦長として指揮を執りました。艦は799トン、長さ約81メートルの規模を持ち、護衛任務や掃海任務において重要な役割を果たしました。

まとめ

このように、第二十二号海防艦は太平洋戦争中に数々の重要な任務を遂行し、その後も掃海艦として活動した歴史ある艦船です。艦の歩みを通じて、日本海軍の艦艇としての役割や、戦後の復興に向けた貢献を知ることができます。

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