第二号駆潜特務艇

第二号駆潜特務艇（だいにごうくせんとくむてい）

第二号駆潜特務艇は日本海軍が運用した特務艇で、駆潜特務艇の一種です。これは第一号型駆潜特務艇の2番艇として位置付けられています。その歴史は1941年から始まり、特に戦時中の重要な活動に従事しました。

起工と艦歴の始まり

第二号駆潜特務艇は1941年12月24日に、株式会社山西造船鉄工所で起工されました。当初は仮称として第501号艦と呼ばれたこの艦艇は、1942年7月25日に「第二号駆潜特務艇」と命名されました。その後、横須賀鎮守府に本籍を置き、進水したのは同年8月5日。1943年には竣工し、横須賀防備戦隊に所属しました。

戦時での任務

艦艇は、主に東京湾を中心に海面防備の任務に従事しました。1943年4月からは女川や金華山沖で船団護衛や対潜掃蕩などに活躍し、その後も多くの海上任務を遂行しました。また、1944年に入ると、第十特別根拠地隊に編入され、シンガポールを拠点として対潜掃蕩や哨戒任務に従事しました。

シンガポールとペナンでの活動

シンガポール到着後、この艦艇はミリやメルギー諸島を含む広範囲での船団護衛活動を行いました。1944年にはペナンで機械修理を行い、その間も重要な役割を担っていました。特にクアラルンプールとメダン付近での活動が際立っており、任務の一環として掃蕩作戦に従事しました。

戦闘と最期

1944年10月5日、ペナンを出撃した第二号駆潜特務艇は、翌日、ペナン西方でイギリスの潜水艦タリホー（HMS Tally-Ho）と接触。交戦中に被弾し、搭載していた爆雷が誘爆して沈没しました。この際、軍人26名が行方不明になり、残った生存者は救助されることとなりました。

戦後の動向

戦争の終結とともに、1947年5月3日に海軍が編制されることに伴い、第二号駆潜特務艇も正式に除籍されました。この艦艇の歴史は、多くの艦艇と同様に、日本海軍の戦争における献身的な役割を物語っています。ダイナミックな海戦を経たこの艦艇の存在は、今も戦争の記憶とともに語り継がれています。

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