第二石坂トンネル

第二石坂トンネルは、福岡県京都郡みやこ町犀川崎山と田川郡赤村大字赤の間に位置し、平成筑豊鉄道田川線の崎山駅と源じいの森駅を結ぶ区間に存在する全長74.2mの鉄道トンネルです。

概要

このトンネルは九州で最も古い鉄道トンネルであり、1895年（明治28年）に完成しました。崎山駅寄りに位置する全長33.2mの第一石坂トンネルと共に、「石坂トンネル」として知られています。二つのトンネルが並び立つ姿は、鉄道遺産としての価値を高めています。

トンネル建設にあたっては、ドイツ人技師ヘルマン・ルムシュッテルが技術顧問として招聘されました。彼の指導のもと、トンネルの坑門は石積みで、その他の部分は赤レンガ積みという構造が採用されました。この構造は、当時の最先端技術を示すものとして評価されています。トンネル自体は複線での使用を想定して建設されましたが、現在は単線で使用されています。

1999年（平成11年）11月18日には、その歴史的・文化的価値が認められ、国の登録有形文化財に登録されました。これは、第二石坂トンネルが単なる交通インフラではなく、地域の歴史を伝える重要な遺産であることを意味します。

ロケーション

所在地：福岡県京都郡みやこ町犀川崎山〜田川郡赤村大字赤

その他

平成筑豊鉄道沿線には、第二石坂トンネル以外にも歴史的に重要な建造物が数多く残されています。例えば、赤村大字赤には、同じく煉瓦と石で造られた内田三連橋梁があり、こちらも第二石坂トンネルと同じ年に国の登録有形文化財に登録されています。これらの文化財は、地域の歴史と文化を伝える貴重な存在として、大切に保存されています。

第二石坂トンネルは、その美しいレンガ造りの外観と、鉄道の歴史を今に伝える貴重な遺産として、多くの鉄道ファンや歴史愛好家から注目されています。また、周辺の自然豊かな景観と共に、訪れる人々に安らぎと感動を与えています。トンネルを訪れる際には、ぜひ第一石坂トンネルや内田三連橋梁など、周辺の文化財も合わせて見学し、地域の歴史と文化に触れてみてください。

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